中央道トンネル事故 トラック運転手の救出作業を重点的に実施
山梨・大月市の中央自動車道でトンネルが崩落した事故は、これまでに車3台が巻き込まれているのが見つかり、3人の死亡が確認された。このほかにも、犠牲者がいるものとみられている。
警察と消防などによると、崩落した事故が起きたのは、全長およそ4.8kmの笹子トンネルの東京側出口から1.7km付近。
崩落範囲は、当初50〜60メートルということだったが、その後訂正され、およそ110メートルにわたって、天井の板が落下していたことが判明した。
NEXCO中日本によると、およそ1.2トンの天井の板が180枚と、それを釣っていた金具の間の板90枚ほどが、落下している可能性があるという。
また、これまでに、天井板の下敷きになっているのが確認されているのは、車両3台。
最も東京寄りのところに、山梨ナンバーの車が1台、車種は「マークII」とみられている。
その後ろ辺りに、トラックが1台あるという。
いずれも、走行車線で下敷きになっているという。
そして、崩落現場の最も甲府寄りのところに、多摩ナンバーのレンタカーのワゴン車が下敷きになっているという。
このワゴン車には、5人が取り残されているとみられている。
消防によると、下敷きになった3台のうち、トラック以外の2台は炎上した。
これまでに3人の死亡が確認され、ほかにも犠牲者がいるとみられている。
消防によると、下敷きになったトラックは、山梨・甲斐市の食品卸会社のもので、事故からおよそ4時間後の午後0時すぎ、50代の運転手の男性が、会社に対して助けを求める電話をしている。
しかし、消防隊が、午後5時に駆けつけた際には、トラックの車内に向かって呼びかけたものの、応答はなかったという。
現在、警察と消防は、このトラック運転手の救出作業を重点的に実施しているという。