月刊「優駿」では近代競馬150周年を記念して、「マイ・スタイル 著名人が語るオンリーワンの競馬」と題し、競馬を愛する著名人に独自の競馬の見方、楽しみ方をお伺いし、お届けいたします。
優駿 マイ・スタイル #2 三遊亭好楽 (落語家)
1973年日本ダービー。
連勝街道を走り続けていたハイセイコー(右から4頭目)が、まさかの3着に敗れてしまう。
「初めての馬券は昭和45年、スピードシンボリの有馬記念。以来土、日とも一日も休んでません。負けてばっかりですけどね。サウナのロッカーが69番だったから6番と9番だとか、そんな買い方してるんですから。あはは」
そう笑う好楽師匠だが、じつは予想は本格派。今は騎手買いに凝っている。
「最近では田辺裕信騎手がいいね。昔は吉永正人さんとか好きだったなあ」
若い頃は、ラジオの実況をカセットテープに録って聴いていたという。
「ヒカルイマイのダービーなんて何度繰り返して聴いたか。今も実況はラジオですが、携帯電話(ラジオNIKKEIのテレドームサービス)で聴いてます。旅先でも聴けていいんですよ」
ラジオ好きは、子供の頃からだ。
「野球でも相撲でも、なんでもラジオでしたからね。便所で相撲中継の真似をずっとやってるから、なかなか空かなくて家族はみんな困ってましたよ」
長じて落語家になり、音声で何かを伝えることを仕事にした。
「やっぱり、関係あるんでしょうね」
いちばん好きな馬は、ハイセイコー。
「ダービーでタケホープに負けたのが信じられなくて、朝まで仲間と語り合ったもんです。オグリキャップもいいけど、あたしの心の馬はやっぱりハイセイコーだな。大井に行ったらまずハイセイコーの像にタッチ。中山でも、集合場所はハイセイコー像です」
週末は『笑点』など仕事が入ることが多く、最近は忙しくてなかなか競馬場に行けないという好楽師匠。
「今年はぜひ、福島の飯坂温泉かなんかに泊まってね。温泉入ったあと、みんなで浴衣着て部屋に集まって一杯やりながら、翌日の福島競馬を1レースから検討する。ああだこうだとね。それで、翌日はみんなでうわーっと競馬場へ。もうオトナなんだから、そういう遊び方をしてみたいですね」
軍土門隼夫=文
text by Hayao Gundomon
山本輝一=写真
photograph by Kiichi Yamamoto
1946年生まれ、65歳。日曜夕方放送『笑点』(日本テレビ系) の人気コーナー「大喜利」にレギュラー出演など第一線で活躍を続ける傍ら、競馬歴は40年以上にわたり、毎週欠かさず馬券を購入している。
「優駿」2012年4月号掲載