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原子力規制委 東電経営陣から聴取へ
11月28日 22時27分

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で、核燃料を束ねた集合体の一部に破損が見つかるなど、東京電力の原発で、トラブルや法令違反が相次いでいることから、国の原子力規制委員会は、「組織に問題がある」として、経営陣から直接、安全確保への考え方を聴取する方針を決めました。

柏崎刈羽原発の5号機では、使用済み燃料プールにある合わせて18の燃料集合体で、内部に水を通す細い管が曲がっているのが見つかり、燃料を動かす作業の過程で、無理に大きな力をかけたことが原因の可能性が高いと、28日開かれた原子力規制委員会の会合で報告されました。
規制委員会によりますと、東京電力の原発を巡っては、去年3月の事故以前から、トラブルや法令違反が相次いでいて、今月20日には、福島第一原発で、汚染水を浄化するラインから水漏れが起きています。
28日の会合で、5人の委員から厳しい意見が相次ぎ、田中俊一委員長は、「東京電力には、組織としての問題があり、安全文化への懸念が払拭(ふっしょく)できない」と指摘しました。
そのうえで、「経営陣が原発の安全確保のうえで、重要な事柄をどこまで認識しているのか大変、心もとない」と述べて、近く、東京電力の経営陣を呼んで、安全確保への考え方などを直接、聴取する方針を示しました。

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