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がれき搬入に抗議 いったん返却で調整へ
11月27日 22時47分

がれき搬入に抗議 いったん返却で調整へ
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東日本大震災で発生した岩手県のがれきを受け入れる方針の新潟市で、試験焼却のため、焼却施設にがれきを運び込もうとしたところ、住民などの激しい抗議で運び込めず、市はがれきをいったん返却する方向で岩手県と調整することになりました。

新潟市は岩手県大槌町のがれきの試験焼却を27日から行う予定で、26日、市内の焼却施設にがれきを運び込もうとしました。
ところが、受け入れに反対する地元の住民や市民グループのメンバーが入口に立ちふさがるなど激しく抗議したため、がれきを運び込めず、新潟市はやむをえず試験焼却の予定を延期しました。
焼却施設以外でがれきをコンテナから出すことができず、被災地ではがれきの広域処理で各地に輸送するために多くのコンテナが必要なことから、新潟市はがれきをコンテナに入れたまま、いったん返却する方向で岩手県と調整することになりました。
環境省によりますと、住民の反対で受け入れられず、がれきが被災地に返されるのは、これまでに例がないということです。
新潟市の篠田昭市長は「焼却のめどが立たないのにがれきを置いておくわけにはいかない。住民には引き続き丁寧に説明して試験焼却への理解を得られるよう粘り強く説明していきたい」と話しています。

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