「韓国には返すべき借りがある」

親韓派議員・土肥隆一氏が政界引退

 日本の過去の歴史について反省し、韓日両国の友好・親善のため尽力してきた土肥隆一・衆議院議員(73)が政界を引退する。

 共同通信が先月30日報じたところによると、土肥議員は今月行われる衆議院(下院)議員総選挙に立候補せず、政界を引退するという。

 土肥議員は衆議院議員に7回当選し、日本による韓国併合や日本軍による従軍慰安婦の強制動員などに対し、日本は反省すべきだ、という主張を繰り広げてきた親韓派議員だ。父親は朝鮮総督府に勤務し、自らもソウルで生まれ、幼少期を韓国で過ごした。韓国に対し謝罪する運動を展開したのは、幼いころに朝鮮人の同級生が、日本語を話さないという理由で教師に殴られるのを目撃したのがきっかけになったという。土肥議員は「私はいつも、韓国に対し返すべき借りがあると思っている。日本政府と国民が、韓国に対し何をすべきかということを常に考えている」と主張してきた。

 そんな土肥議員は昨年2月「日本政府は独島(日本名:竹島)に対する領有権を主張すべきでない」という内容の「韓日キリスト教議員連盟」の声明文に署名したことが知られたことから、脅迫電話に苦しめられ、また右派からの集中的な攻撃を受け民主党を離党した。なお、土肥議員は声明文の内容をチェックせず署名したと主張していた。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
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