トンネル崩落 7人が取り残されたか12月2日 13時23分
山梨県の中央自動車道の上り線の笹子トンネルの中で、天井の板が数十メートルにわたって崩れ落ちて複数の車が巻きこまれました。
総務省消防庁によりますと、少なくとも3台の車が巻き込まれ、これまでに2人がけがをして病院で手当てを受けているほか、少なくとも7人が取り残されている可能性があるということです。
2日午前8時ごろ、山梨県の甲州市と大月市にまたがる中央自動車道の上り線の笹子トンネルで、長さ4.3キロのトンネルのうち、東京に近い山梨県大月市側の出口からおよそ2キロ付近のところで天井の板が崩落しました。
通りかかった車が崩落に巻きこまれたのが警察の監視カメラで確認され、「車3台が下敷きになっている」という目撃情報があり、中に入った消防によりますと、少なくとも2台が下敷きになっているのが確認されました。
消防によりますと、トンネルの甲府市側の出口から歩いて出てきた女性など、これまでに2人がけがをして病院で手当てを受けていて、2人とも意識はあるということです。
また、総務省消防庁によりますと、崩落に巻き込まれたのは3台とみられ、トンネルから歩いて避難して病院に搬送された女性が「車に一緒に乗っていたほかの5人がどうなったかは分からない」と話していることなどから、少なくとも7人が取り残されている可能性があるということです。
下敷きになった車のほかに、25台くらいの車両が残っているという情報があり、このうち1台の軽自動車から火が出ましたが、消防によって正午までに火は消し止められました。
中日本高速道路によりますと、トンネルの天井板と呼ばれる部分が、何らかの原因で数十メートルにわたって崩れ落ちたということです。
トンネルの甲州市側の出口では車を乗り捨てて歩いて出てくる人が相次ぎ、笹子トンネルの手前の甲州市の甲斐大和バス停付近には、けが人の応急処置を行う臨時の救護所も設置されました。
崩落現場の40メートルほど手前を走っていたという車の男性は「落ちてきたトンネルの天井に白い車の上半分ぐらいが潰されて火が出ていた。天井や両脇の壁が崩れていた。まだ、何台か巻き込まれているかもしれない」と話していました。
崩落現場からおよそ50メートル手前にいた30代の男性は「トンネルを走っていたら天井部分のコンクリートが突然、落ちてきた。大きな音はなかった。そのあと、下敷きになった車1台から火が出ているのを見た。恐ろしくなってその場で車を降りておよそ1時間かけて歩いて出てきた」と話していました。
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