兵庫県尼崎市などで起きた連続死体遺棄事件で、警察は、女性の遺体が棄てられたとみられる香川県高松市で捜索を行いましたが発見には至らず、いったん中断されました。

捜索は１日朝から始まり、農作業小屋の地面を１メートル以上の深さまで掘り進みましたが、遺体の発見には至りませんでした。

岡山県備前市のドラム缶死体遺棄事件で逮捕・起訴された角田美代子被告（６４）の周辺では、今も４人が行方不明です。

そのうちの皆吉ノリさん（８８）について、李正則被告（３８）らが「９年前に尼崎市のマンションで暴行され衰弱死した。遺体は高松市内に遺棄した」と供述しています。

警察は２日も捜索を行なう方針です。

紀南地方で初めての鉄道として住民に親しまれていた旧「新宮鉄道」の、開業１００周年を祝う式典が行われました。

ＪＲ紀伊勝浦駅で行われた記念式典では、大正時代の衣装をまとった人たちが、「鉄道唱歌」を歌って１００周年を祝いました。

駅員も昔の制服を着て当時の雰囲気を再現する中、記念列車が紀伊勝浦〜三輪崎間を走りました。

新宮鉄道は今から１００年前、紀南地方で初めての鉄道として勝浦〜三輪崎間で営業を開始し、１９３４年に国有化されるまで地元の鉄道として住民たちに愛されていました。

【女性】
「懐かしいですよ。懐かしさを味わうためにやってきたんです」

終点の三輪崎駅では地元住民たちが出迎え、歓迎ムードに包まれていました。

兵庫県尼崎市などで相次いで遺体が見つかった連続死体遺棄事件で、警察は１日朝から８８歳の女性の遺体が遺棄されたとみられる香川県高松市内の農作業小屋を捜索しています。

【関西テレビ・益野智行記者】
捜索は午前９時前から始まり、今も行われています。
小屋の中に散乱していた一斗缶などを撤去した後午後３時ごろから地面の掘り起こしが始まり、現在深さ１メートル程まで掘ったということですが、まだ遺体の発見には至っていません。

角田美代子被告（６４）と李正則被告（３８）など親族７人は、橋本次郎さん（当時５３）の遺体をドラム缶にコンクリート詰めにして岡山県内の海に捨てたとして、逮捕・起訴されています。

美代子被告の周辺では他にも４人が遺体で見つかり、遠縁の親戚に当たる皆吉ノリさん（８８）ら４人が行方不明となっています。

その後の調べで、李被告らが皆吉さんについて「９年前に尼崎市のマンションで暴行され衰弱して死亡した、遺体は高松市に遺棄した」と供述したことから、捜索に着手しました。

【小屋の所有者は】
「（９年前に角田一派と高松に来たときは）普通ななぁ、にこにこして元気。みんなも（角田一派が）帰って安心したら、知らん間に来て、そんなんの繰り返しだったんですけど」

遺体が相次いで見つかっているこの一連の事件で、警察は皆吉さんの発見を急いでいますが、他にも尼崎市に女性の遺体が遺棄されているという情報もあり、全容解明へはまだ時間がかかりそうです。

奈良公園にホルンの音が響きわたると、一斉に鹿が駆け寄ってきます。
お目当ては大好物のドングリで、先を争うように群がっていました。

「鹿寄せ」は明治時代にラッパで鹿を呼び寄せたのが始まりといわれ、元々は新春の行事でしたが、より多くの人に鹿との触れ合いを楽しんでもらおうと、この時期にも行うようになりました。

訪れた観光客らは鹿にエサを与えたりして冬の古都を楽しんでいました。

奈良公園の鹿寄せは１４日まで行われます。

京都・嵯峨野の広沢池では、師走の風物詩「鯉揚げ」が始まりました。

漁師が水を抜いた池に入り、丸々と太った鯉やフナを次々と網ですくい揚げます。

「広沢池」は水深が浅く鯉などの養殖に適していて、春先に放流した稚魚が１２月頃には大きく育ち、一斉に水揚げをするその光景は師走の風物詩となっています。

獲れたばかりの新鮮な魚は、料亭などに卸されるほか、水揚げしたその場でも販売されます。

鯉揚げは今月一杯行われ、約１０００匹の鯉が水揚げされるということです。

比叡山延暦寺の門前町、滋賀県大津市の坂本地区では歳末助け合いを呼びかける天台宗の一斉托鉢が始まりました。

約１００人の僧侶が市内を練り歩き、玄関先などで般若心経を唱えると、住民らがお布施を差し出して手を合わせていました。

この托鉢は全国の約３０００の天台宗の寺院で一斉に行なわれていて、集められた浄財は、社会福祉などに役立てられるということです。

交通事故や犯罪などで突然、命を断たれた人たちの生きた証を伝える「生命のメッセージ展」が徳島市内で開かれています。

突然、目の前をふさいだ暴走車。
片思いの人に告白することも、成人式で振袖を着る夢も叶いませんでした。

「生命のメッセージ展」には事件や事故、いじめなどで理不尽に命を断たれた１５５人の同じ背丈のオブジェが展示されています。
足元にある靴からは声にならないメッセージが伝わってきます。

高校でいじめにあった女の子。
「やさしい心が一番大切だよ」という言葉を残し、この世を去りました。
「生命のメッセージ展」は徳島市のあわぎんホールで２日まで開かれています。

【生命のメッセージ展in徳島】
期間：２日まで
場所：あわぎんホール

暴力団組員は入場禁止のゴルフ場でプレーしたとして逮捕された、指定暴力団山口組の最高幹部らが、入場禁止であることを知りながらプレーした疑いがあることが分かりました。

詐欺の疑いで逮捕された六代目山口組ナンバー４で極心連合会会長の橋本こと姜弘文容疑者（６５）らは２０１１年３月、暴力団組員の入場が禁止されている大阪府内のゴルフ場で身分を隠して利用契約を結び、プレーした疑いがもたれています。

その後の調べで、姜容疑者らがプレーしたゴルフ場の出入り口などには、暴力団の入場禁止を明記した文章や約款が貼り出されていたことが分かりました。
警察は姜容疑者らが、暴力団組員の入場禁止を知った上でプレーした疑いがあると見て調べています。

ＪＲ西日本の社員の男が、奈良市内の住宅で女性用の下着を盗んだとして現行犯逮捕されました。

窃盗と住居侵入の現行犯で逮捕されたのはＪＲ西日本の社員で大阪鉄道病院に勤務する濱口雅夫容疑者（４７）です。

警察によりますと濱口容疑者は１日午前１時半頃、奈良市六条西の住宅に忍び込み、干してあった女性用のブラジャー３点を盗んだということです。
住人の男性（６１）が物音に気づいて外に出ると濱口容疑者がいました。

【濱口容疑者を取り押さえた男性は】
「逃げようとしていてたから追いかけた。（濱口容疑者は）慌てて転んだ」

住人の男性は、裸足で７０メートルほど追いかけ、捕まえたということです。

【濱口容疑者を取り押さえた男性】
「ここで追いついた。警察には言わないで欲しいと何回も言っていた」

濱口容疑者は「酒を飲んで気持ちがムラムラして下着を盗りたいと思った」と供述しているということです。

京都大学の研究グループは、ｉＰＳ細胞などから作った心筋細胞で不整脈のモデルを開発し、薬剤投与による治療効果の再現に世界で初めて成功しました。

京都大学の中辻憲夫教授らのグループは今年１０月、ヒトのＥＳ細胞やｉＰＳ細胞から心筋細胞の作成方法を開発したと発表しました。
そして今回、その心筋細胞から開発した不整脈のモデル細胞に薬を投与したところ不均一だった鼓動が正常に戻ったということです。
「不整脈のモデル細胞の開発」と「薬剤による治療効果の再現」に成功したのは世界で初めてです。

【京都大学中辻憲夫教授】
「（病気の）メカニズムを調べたり、それを改善する薬の開発に使える研究です」

今回の研究はヒトのＥＳ細胞やｉＰＳ細胞から作った心筋細胞が早くも治療法の開発に応用されたことになり、今後は不整脈を原因とする心臓病の治療に役立てたいとしています。