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政治
【名言か迷言か】衆院選の日 杞憂であればいいが…
2012.12.2 12:07
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これに安倍氏は中国による尖閣“強奪”の最悪のシナリオを描き、強い警告を発し続けている。
日本が尖閣諸島を実効支配しているといえる根拠は、海上保安庁の巡視船が24時間態勢で警備し、領海内に侵入した中国船舶を排除しているからだ。
だが、ひとたび海上保安庁の規模を上回る中国の船団が押し寄せ、中国が実効支配を国際的に宣言したとしたら、世界はどう見るか。中国は世界各地で尖閣諸島は中国領と訴える宣伝戦も展開している。中国メディアは世界各地でこの映像を流す。世界は、領海侵犯しているのは日本の方だ、という誤解を生じさせかねないというのだ。
さらに安倍氏はこうも指摘する。中国が次の手として尖閣の共同管理、地下資源の共同開発を提案してくれば、世界は中国の姿勢に賛同するだろう。わが国固有の領土である尖閣諸島が国際政治の場で中国の狙い通りに、しかも中国のイメージを傷つけることなく奪われる瞬間である。
自民党幹部はぼそっと語る。「これが衆院選の時かもしれないだろ…」。
海洋覇権国家建設の軍事的野望を抱く中国。東シナ海に浮かぶ無人島は、軍事戦略上も海洋権益上も要石といえる。日本の政治権力移行の間隙(かんげき)をとらえて仕掛けるのは何ら不思議ではない。杞憂であればいいのだが…。
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