FF14プロデューサー 吉田直樹が「嫉妬」した「スカイリム」とは何者か。

「スカイリム」に嫉妬した、そのワケとは・・・?
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昨年末、4gamerの業界人へのインタビュー記事
「ゲームクリエイター/ゲーム業界著名人に聞いた「2011年の注目タイトル」と「2012年に向けてのメッセージ」」
が掲載されました。
スクウェア・エニックスからもFF14プロデューサー吉田Pを含む4人が回答しています。
その中の質問
「2011年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル」
に対する答えで、何と4人中3人が「The Elder Scrolls V : Skyrim(スカイリム)」を
挙げていました。
昨年11月にリリースされた「スカイリム」とは一体何者か?
ここで、ある日のPさんの「スカイリム」の様子を見てみましょう。
太字は中間テストに出ます。
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・・・さて今日は「樹液」を回収しに行こう。このマップでいうと、左の方にある街からスタートして
中央部分まで進むことになる。

*クリックで大きい画像
日が登る前にホワイトランの街を出発。遠くの雪山はガスがかかってよく見えない。
あのあたりまで登れるらしい。

川沿いに西へ進むと、滝が見えてきた。
晴れ間も見えて雪国にしては爽やかな天気だ。

*クリックで大きい画像
なかなか見事な滝だ。思わずちょっと寄り道したくなる。

*クリックで大きい画像
後ろを振り返ると、さっき通った砦が見える。
あそこに住み着いてた山賊にいきなり襲われたのだ。危なかった・・・。

*クリックで大きい画像
すると、街で雇った相棒のリディアさんが「おや?あれは」と声をあげる。
顔はゴツい…が弓は上手い。社長がリディアさんを社員にしたい、といっていたのも頷ける。

*クリックで大きい画像
滝壺の脇に隠れた洞窟が・・・・・・。
寄り道してなかったら気づかなかっただろう・・・。
何が出るかわからないが、行ってみよう!

*クリックで大きい画像
家があったようだが・・・破壊されつくされている。
いきなりトロールに襲われたので、返り討ちにしておいた。(左に倒れている)

*クリックで大きい画像
ヒエーーー!素敵なオブジェが!!
ここの住民だったのだろうか・・・?トロールに襲われたのだろうか。ここには何があったのだろうか。
想像は尽きない。

洞窟の奥に滝があった。内部が凄惨なことになっている割には風景は綺麗。
オートマッピングなので、この先は自分で歩いて確かめるしか無い。

*クリックで大きい画像
奥には宝箱とおっさんの死体が・・・。やはり何かに襲われたのだろうか。

おっさんを調べると、まぁ大した装備ではない。
でも死んじゃったら不要だから、もらっておいてもいいよね。

*クリックで大きい画像
装備を剥いだら、おっさんは裸になってしまった・・・!!

*クリックで大きい画像
鍵のかかった宝箱・・・。解錠してみよう。

「素人」レベルなので簡単に空いた!スキルによって開けやすさも変わる。
中は大したものは入っていなかった。まぁ素人だしね・・・。

*クリックで大きい画像
ちょっと寄り道が長くなった。先を急ごう。

外はすっかり夜。
街道を進むと避難民が前から歩いてきた。話しかけるとクエストが発生したようだ。

*クリックで大きい画像
しばらく歩くと、いきなり空からドラゴンが襲ってきた!!
ブレスを吐いてきたぞ!!

*クリックで大きい画像
相棒のリディアさんを囮に使うという、汚い!ナイト汚い!戦法をとりつつ、辛くも勝利!
街道とはいえ、山賊に襲われたり、ドラゴンに襲われたり、安全ではない・・・。

*クリックで大きい画像
街道が三方向に分岐している。うーんどちらに進んだものか・・・。

道中、砦や遺跡などを目にしたが、寄るのはまた今度にしよう。

*クリックで大きい画像
夜も更けた頃、街道沿いに集落を発見。どうやらミックスウォーター工場というらしい。

家の中には女性が1人だけ。夜中なので寝ているところを起こしてしまったが
「帝国に労働者を取られて、とても1人では工場を操業できない」
と憤っている。

*クリックで大きい画像
戸棚に伝説の野菜「リーキ」が!!ジャガイモやチーズなども置いてある。
取っても構わないが、人の家なので窃盗扱いになり、衛兵を呼ばれることもある。
ヘタをしたら賞金首になってしまう。

机の上には本が置いてある。
「狩人の訓練」・・・ここではある程度、自給自足なのかもしれない。

*クリックで大きい画像
中身も見ることができる。まぁ時間があったら読もう。

労働者がいなくなって、すっかり朽ち果てた離れ。
またドラゴンも襲ってくるかもしれないし、今夜はここを使わせてもらおう。


今日はここまできた。ゴールまであと少しだ。

*クリックで大きい画像
工場の朝は早い。

川沿いに今まで見たことのない草が生えている。もらっておこう。

*クリックで大きい画像
目的地は向こう岸。
このあたりは橋がない。浅い川なので泳いで渡ろう。

*クリックで大きい画像
崖を登ると、昨日泊まったミックスウォーター工場が小さく見える。

*クリックで大きい画像
こんなところに温泉が!火山帯なのだろうか。今までのところと雰囲気がまるで違う。

*クリックで大きい画像
狩人たちの休息の場となっているらしい。いいなぁ天然温泉。そしてちょっとエロス。

*クリックで大きい画像
油断してたらまたドラゴン!!無理無理無理!!
両手剣はスキがかなり大きいので、一瞬の油断が命取り。

辛くも勝利・・・!!
さっきの狩人温泉の人も、どこからともなく裸で集まってきてワーキャーカッコイイ言ってる!
(*そんなことは言ってません)

*クリックで大きい画像
いろいろあって、ついに目的地の木まで来たぜ・・・!!この先にはいったい何が・・・!!
(・・・中断されました。続きは製品版でお楽しみください。)
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さて、これは「1つのクエストをクリアする流れで起こった出来事」です。
ここでは紹介していませんが、他に道中で集落1つと、ダンジョン3つを発見しています。

恐ろしいことに、今回移動した範囲は全体のたったこれだけ(明るくした部分)なのです。周辺を散策しているので1〜2時間程度はかかったでしょうか。
20時間ほどプレイしていますが、まだほとんどが未知の領域です。オフラインゲームなのに凄まじいです。
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リリース直後のFF14の大きな問題点の1つとして、
「設定はあるが、実装が全く間に合っていない」
というところがありました。

オブジェクトはあるが、あるだけのマップ。
むしろ何も無いところの方が多い。


進行不能エリアと、入っても何もない「洞穴」。特色のないモンスター配置。
多くの人が肩透かしを食らったのではないでしょうか。
しかし、吉田P体制になって、少し状況が変わって来ました。

世界設定と連携したダンジョン。(バトルコンテンツ)


地域性を出そうとしている簡易施設、および蛮族拠点。
ベースに旧マップを利用しているため、後付け感が出るのは仕方ないとしても
「その場その場にあるべき雰囲気」を出そうとしている試みは、評価できる人が
多いのではないでしょうか。
その中で、「スカイリム」の自然でリアルに感じられる世界観の演出は
正直驚かされます。
吉田Pも4gamerへの回答の中で
「勉強させて頂く箇所、参考にさせて頂く箇所、そして「悔しい」と思う箇所多数です。」
と発言しています。その中にはこの「その場にあるはずの雰囲気の演出」も
含まれているのではないでしょうか。

2011年10月に発表した「新生の方針」にも1番に盛り込まれていますが、その発表の翌月に
同じ方向性で、かつ、圧倒的な物量で構成された「スカイリム」のリリースを目の当たりにして、
「悔しい」という発言につながったのではないかと思われます。
Windows版だけでなく、FF14が正式サービスを目指すPS3やXBOX360でも同時にリリースされたことも大きいでしょう。
しかし、逆にFF14は同じような方向性で、かつFF14らしさを出していく、ということでもあり
FF式の「リアル系ファンタジーRPG」を楽しむことができる余地があるということです。
(スカイリムは洋ゲーなので、どちらかというとロードオブザリング等の世界観に近いです)
あとはそれが2年弱の開発でどこまで盛り込めるか、の話になってくると思います。

XBOX360版
PS3版
Windows版
リアル系ファンタジーRPGの教科書となりそうなゲームですので、
新生FF14の方向性を確かめたい方や、カットシーンバリバリのRPGに食傷気味な方、
新生待ちでハイスペックPC持て余し気味な方は、是非やってみてください。
洋ゲーなのですが、同じメーカーがリリースしたFallout3を、早々に挫折した僕でも大丈夫でした。
(3人称視点ができたので)
Windows版もゲームパッドが使用出来ます。
※なお、Windows版に限り「Steam」という日本語対応の海外ゲームオンラインDL販売サイトを
使って、安く手に入れることができます。クレジットカード決済がメインになりますが、
59.99ドルになっているので、円高の今は約4,600円。安い!!
「スカイリム」に嫉妬した、そのワケとは・・・?
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昨年末、4gamerの業界人へのインタビュー記事
「ゲームクリエイター/ゲーム業界著名人に聞いた「2011年の注目タイトル」と「2012年に向けてのメッセージ」」
が掲載されました。
スクウェア・エニックスからもFF14プロデューサー吉田Pを含む4人が回答しています。
その中の質問
「2011年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル」
に対する答えで、何と4人中3人が「The Elder Scrolls V : Skyrim(スカイリム)」を
挙げていました。
昨年11月にリリースされた「スカイリム」とは一体何者か?
ここで、ある日のPさんの「スカイリム」の様子を見てみましょう。
太字は中間テストに出ます。
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・・・さて今日は「樹液」を回収しに行こう。このマップでいうと、左の方にある街からスタートして
中央部分まで進むことになる。
*クリックで大きい画像
日が登る前にホワイトランの街を出発。遠くの雪山はガスがかかってよく見えない。
あのあたりまで登れるらしい。
川沿いに西へ進むと、滝が見えてきた。
晴れ間も見えて雪国にしては爽やかな天気だ。
*クリックで大きい画像
なかなか見事な滝だ。思わずちょっと寄り道したくなる。
*クリックで大きい画像
後ろを振り返ると、さっき通った砦が見える。
あそこに住み着いてた山賊にいきなり襲われたのだ。危なかった・・・。
*クリックで大きい画像
すると、街で雇った相棒のリディアさんが「おや?あれは」と声をあげる。
顔はゴツい…が弓は上手い。社長がリディアさんを社員にしたい、といっていたのも頷ける。
*クリックで大きい画像
滝壺の脇に隠れた洞窟が・・・・・・。
寄り道してなかったら気づかなかっただろう・・・。
何が出るかわからないが、行ってみよう!
*クリックで大きい画像
家があったようだが・・・破壊されつくされている。
いきなりトロールに襲われたので、返り討ちにしておいた。(左に倒れている)
*クリックで大きい画像
ヒエーーー!素敵なオブジェが!!
ここの住民だったのだろうか・・・?トロールに襲われたのだろうか。ここには何があったのだろうか。
想像は尽きない。
洞窟の奥に滝があった。内部が凄惨なことになっている割には風景は綺麗。
オートマッピングなので、この先は自分で歩いて確かめるしか無い。
*クリックで大きい画像
奥には宝箱とおっさんの死体が・・・。やはり何かに襲われたのだろうか。
おっさんを調べると、まぁ大した装備ではない。
でも死んじゃったら不要だから、もらっておいてもいいよね。
*クリックで大きい画像
装備を剥いだら、おっさんは裸になってしまった・・・!!
*クリックで大きい画像
鍵のかかった宝箱・・・。解錠してみよう。
「素人」レベルなので簡単に空いた!スキルによって開けやすさも変わる。
中は大したものは入っていなかった。まぁ素人だしね・・・。
*クリックで大きい画像
ちょっと寄り道が長くなった。先を急ごう。
外はすっかり夜。
街道を進むと避難民が前から歩いてきた。話しかけるとクエストが発生したようだ。
*クリックで大きい画像
しばらく歩くと、いきなり空からドラゴンが襲ってきた!!
ブレスを吐いてきたぞ!!
*クリックで大きい画像
相棒のリディアさんを囮に使うという、汚い!ナイト汚い!戦法をとりつつ、辛くも勝利!
街道とはいえ、山賊に襲われたり、ドラゴンに襲われたり、安全ではない・・・。
*クリックで大きい画像
街道が三方向に分岐している。うーんどちらに進んだものか・・・。
道中、砦や遺跡などを目にしたが、寄るのはまた今度にしよう。
*クリックで大きい画像
夜も更けた頃、街道沿いに集落を発見。どうやらミックスウォーター工場というらしい。
家の中には女性が1人だけ。夜中なので寝ているところを起こしてしまったが
「帝国に労働者を取られて、とても1人では工場を操業できない」
と憤っている。
*クリックで大きい画像
戸棚に伝説の野菜「リーキ」が!!ジャガイモやチーズなども置いてある。
取っても構わないが、人の家なので窃盗扱いになり、衛兵を呼ばれることもある。
ヘタをしたら賞金首になってしまう。
机の上には本が置いてある。
「狩人の訓練」・・・ここではある程度、自給自足なのかもしれない。
*クリックで大きい画像
中身も見ることができる。まぁ時間があったら読もう。
労働者がいなくなって、すっかり朽ち果てた離れ。
またドラゴンも襲ってくるかもしれないし、今夜はここを使わせてもらおう。
今日はここまできた。ゴールまであと少しだ。
*クリックで大きい画像
工場の朝は早い。
川沿いに今まで見たことのない草が生えている。もらっておこう。
*クリックで大きい画像
目的地は向こう岸。
このあたりは橋がない。浅い川なので泳いで渡ろう。
*クリックで大きい画像
崖を登ると、昨日泊まったミックスウォーター工場が小さく見える。
*クリックで大きい画像
こんなところに温泉が!火山帯なのだろうか。今までのところと雰囲気がまるで違う。
*クリックで大きい画像
狩人たちの休息の場となっているらしい。いいなぁ天然温泉。そしてちょっとエロス。
*クリックで大きい画像
油断してたらまたドラゴン!!無理無理無理!!
両手剣はスキがかなり大きいので、一瞬の油断が命取り。
辛くも勝利・・・!!
さっきの狩人温泉の人も、どこからともなく裸で集まってきてワーキャーカッコイイ言ってる!
(*そんなことは言ってません)
*クリックで大きい画像
いろいろあって、ついに目的地の木まで来たぜ・・・!!この先にはいったい何が・・・!!
(・・・中断されました。続きは製品版でお楽しみください。)
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さて、これは「1つのクエストをクリアする流れで起こった出来事」です。
ここでは紹介していませんが、他に道中で集落1つと、ダンジョン3つを発見しています。
恐ろしいことに、今回移動した範囲は全体のたったこれだけ(明るくした部分)なのです。周辺を散策しているので1〜2時間程度はかかったでしょうか。
20時間ほどプレイしていますが、まだほとんどが未知の領域です。オフラインゲームなのに凄まじいです。
----------------------------
リリース直後のFF14の大きな問題点の1つとして、
「設定はあるが、実装が全く間に合っていない」
というところがありました。
オブジェクトはあるが、あるだけのマップ。
むしろ何も無いところの方が多い。
進行不能エリアと、入っても何もない「洞穴」。特色のないモンスター配置。
多くの人が肩透かしを食らったのではないでしょうか。
しかし、吉田P体制になって、少し状況が変わって来ました。
世界設定と連携したダンジョン。(バトルコンテンツ)
地域性を出そうとしている簡易施設、および蛮族拠点。
ベースに旧マップを利用しているため、後付け感が出るのは仕方ないとしても
「その場その場にあるべき雰囲気」を出そうとしている試みは、評価できる人が
多いのではないでしょうか。
その中で、「スカイリム」の自然でリアルに感じられる世界観の演出は
正直驚かされます。
吉田Pも4gamerへの回答の中で
「勉強させて頂く箇所、参考にさせて頂く箇所、そして「悔しい」と思う箇所多数です。」
と発言しています。その中にはこの「その場にあるはずの雰囲気の演出」も
含まれているのではないでしょうか。
2011年10月に発表した「新生の方針」にも1番に盛り込まれていますが、その発表の翌月に
同じ方向性で、かつ、圧倒的な物量で構成された「スカイリム」のリリースを目の当たりにして、
「悔しい」という発言につながったのではないかと思われます。
Windows版だけでなく、FF14が正式サービスを目指すPS3やXBOX360でも同時にリリースされたことも大きいでしょう。
しかし、逆にFF14は同じような方向性で、かつFF14らしさを出していく、ということでもあり
FF式の「リアル系ファンタジーRPG」を楽しむことができる余地があるということです。
(スカイリムは洋ゲーなので、どちらかというとロードオブザリング等の世界観に近いです)
あとはそれが2年弱の開発でどこまで盛り込めるか、の話になってくると思います。
XBOX360版
PS3版
Windows版
リアル系ファンタジーRPGの教科書となりそうなゲームですので、
新生FF14の方向性を確かめたい方や、カットシーンバリバリのRPGに食傷気味な方、
新生待ちでハイスペックPC持て余し気味な方は、是非やってみてください。
洋ゲーなのですが、同じメーカーがリリースしたFallout3を、早々に挫折した僕でも大丈夫でした。
(3人称視点ができたので)
Windows版もゲームパッドが使用出来ます。
※なお、Windows版に限り「Steam」という日本語対応の海外ゲームオンラインDL販売サイトを
使って、安く手に入れることができます。クレジットカード決済がメインになりますが、
59.99ドルになっているので、円高の今は約4,600円。安い!!
設定や世界観の深さはプレイヤー間の二次的な繋がりへも変化していき、以前の11のような賑わいはこれらの影響を多分に受けていたように思えます。(かく言う私も11プレイのキッカケはマイコーサイト)
14開発の皆さんには多くのプレイヤーがイロイロと『遊べる』MMOを創ってほしいなぁ……と。そういったゲームであればこそ(管)さんも輝くでしょうし(笑)