未来:嘉田代表、再稼働容認発言 すぐ否定

毎日新聞 2012年12月01日 22時00分(最終更新 12月01日 22時58分)

報道陣の質問に答える嘉田由紀子・日本未来の党代表=大阪市中央区で2012年12月1日午前9時20分、大西岳彦撮影
報道陣の質問に答える嘉田由紀子・日本未来の党代表=大阪市中央区で2012年12月1日午前9時20分、大西岳彦撮影

 日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は1日午後、東京都内で記者団に対し、原子力規制委員会による安全性の担保などを条件に「再稼働を認める」とした1日午前の自らの発言について、「どういう手続きが必要かを言った。個別の容認ではない。誤解を与えたならばおわびする」と述べ、修正した。原発政策を巡っては日本維新の会も「30年代ゼロ」を巡って迷走しており、第三極での混乱が続いている。

 嘉田氏は新幹線で上京後、東京・麹町のスタジオに急きょ報道陣を集めて釈明。再稼働について「正式な安全基準がない中ではありえない。針に糸を通すくらい難しい条件がある」と容認しない姿勢を示した。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働についても「今のままでは大変危険。選挙で信頼を得たら止める方向で動きたい」と踏み込んだ。

 再稼働を容認したとなれば、民主、自民両党や維新との違いもみえにくくなる。未来にとっては「原発ゼロ」の嘉田氏の鮮明な主張が一枚看板なだけに、急きょ否定せざるを得なかった。未来の森ゆうこ副代表は1日、新潟市の記者会見で「誤解を招く可能性はあったのかもしれない。再稼働なしということはぜひ理解いただきたい」と強調した。

 嘉田氏は1日夕、国民の生活が第一の小沢一郎代表とネット中継番組に出演。「(脱原発政策を)小沢氏からバトンタッチさせてもらいたい」と述べた。

 他党からは批判が出ている。野田佳彦首相は1日、札幌市で行った街頭演説で嘉田氏について「今日午前中、原発の再稼働を一部認める発言をしたが、午後には修正した。よく分からない」と批判した。

 首相は維新の石原慎太郎代表が30年代に原発はフェードアウトするとの公約を見直すと発言したことについても「維新の幹事長は『見直さない』と言った。訳が分からない」と指摘。さらに「毎日言っていることが違う。小異を捨てて大同につくと言うが、エネルギー政策は小異ではない」と述べた。【横田愛、飼手勇介、宮地佳那子】

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