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【ゴルフ】

藤田寛之が6打差独走

2012年12月2日 紙面から

◇日本シリーズJTカップ<第3日>

ゴルフ日本シリーズ JTカップ 第3日  13番、ティーショットを放つ藤田寛之。中央左は完全防寒でボールの行方を見る石川遼=東京よみうりCC

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▽1日、東京都・東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)▽曇り、気温8・2度、風速1・4メートル▽賞金総額1億3000万円、優勝4000万円▽26選手▽観客6901人

 ベテラン・藤田寛之(43)=葛城GC=が“3大目標”に王手をかけた。6バーディー、4ボギーの68で回り、通算15アンダー。2位との差を6打に広げて単独首位を守った。勝てば自身初の賞金王と史上初の3連覇が決まり、来年のマスターズ出場も当確。初日から首位を独走する完全Vで、すべての勲章を手に入れる。谷口徹(44)、石川遼(21)=パナソニック=ら4人が通算9アンダーで2位に並んだ。

 いよいよ頂点が見えてきた。初日から首位を走る藤田が、54ホールを終えてもトップを独走。ギャラリーの「賞金王!」の声にベテランが笑う。「さすがにゴールに近づいているなと思います。初日よりは意識していますよ」。2位と6打差。ついに来た。謙虚な43歳にも、日本ゴルフ界のてっぺんが視界に入った。

 百戦錬磨だった。天気が穏やかな序盤は3バーディー。だが、8番の3パットで今大会初ボギーをたたくと、天気が急変した9番も強風で2打目がグリーンに60ヤードも届かず。一気に流れが悪くなったが、「ボギーはいつか来るもの」と動じない。続く10番。3メートルのパーパットをねじ込むと11、13番とロングパットを決めて再び独走。要所を締める戦いぶりに同組の石川も「手のひらで踊らされている感じだった」とうなった。

 単独16位以上が条件だった賞金王はもはや決定的。だが、「賞金王はお金を一番稼いだ人。最強ではない」。タイトル以上にこだわるのは、ゴルファーとしての強さ。「だからほかの選手から認められるのはうれしい」。プロ1年目は賞金ランク148位。それが今、誰からも「最強」の一人に認められている。

 「あすは集大成。プレッシャーに感じるかもしれませんが、ま、ベテランですから。自分のゴルフに集中します」。勝てば来年のマスターズ出場資格である年内の世界ランク50位以内も確実。前人未到の3連覇で、最高の1年を締めくくる。 (寺西雅広)

 

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