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【スポーツ】

大野将平が初優勝

2012年12月2日 紙面から

◇柔道グランドスラム東京2012

 ▽来年の世界選手権選考会を兼ねる▽2日目▽国立代々木競技場▽男子=73キロ級、81キロ級、女子=63キロ級、70キロ級

 男女ともに新星が輝いた−。男子73キロ級決勝は、井上康生監督イチ押しの講道館杯覇者・大野将平(20)=天理大=がロンドン五輪銀メダリトの中矢力(23)=ALSOK=に大外刈りで一本勝ちし、5試合オール一本で初優勝を飾った。女子63キロ級決勝は、高2の津金恵(17)=長野・松商学園高=が2011年世界選手権代表の阿部香菜(24)=三井住友海上=に優勢勝ちで初の頂点に立った。男子81キロ級はロンドン五輪代表の中井貴裕(22)=流経大=が3回戦で敗退、女子70キロ級は同代表の田知本遥(22)=東海大=が決勝で敗れた。

◆オール一本勝ち

 銀メダリストを豪快にたたきつけた。それでも大野はニコリともしなかった。5試合オール一本勝ちで初優勝。11月の講道館杯に続く連勝だ。

 「すごくうれしい。一発屋だと思われたくなかったし満足しています」

 自らの性格を「負けず嫌い」という。5月、ロンドン五輪最終選考の決勝戦では中矢に敗れた。

 「同じ選手に連続で負けたくない。(中矢は)調子悪そうだったので、ここで勝っておかないと。借りを返せました」

 本年度で消滅する柔道私塾・講道学舎から世田谷学園高に進学した最後の世代。豪快な一本を取る柔道は先輩の金メダリスト、古賀稔彦、吉田秀彦をほうふつさせる。

 講道館杯でも大野を「イチ押し」に挙げた井上監督はこの日も賛辞の言葉を並べた。「内容がいい。技のバリエーションもあるし、今後が楽しみ」と新星の誕生に目尻を下げた。 (森合正範)

 

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