「人間動物関係論」出版のお知らせ
故 野上ふさ子前代表も執筆された書籍「人間動物関係論」が
11月10日に出版されましたのでお知らせいたします。
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「人間動物関係論-多様な生命が共生する社会へ」
松木洋一 監修
(日本獣医生命科学大学 名誉教授)
出版:養賢堂
定価:2,940円(本体価格 2,800円)
A5版 265ページ
※ご注文は下記URLからできます。
http://www.yokendo.co.jp/book/978-4-8425-0507-7.htm
(以下、養賢堂のウェブサイトより)
■概略
人間と動物の関係をより深く理解できる一冊。
動物について学ぶ学生向けの一般教養書。
■解説
本書の「動物」とは人間が生活と生産を維持するために関係し
利用する対象であるが,21世紀になって西欧およびアジア日本に
おいて,動物を「感受性のある生命存在」として認識する活動が
強まっており,いわば「生命共生主義」という新たな動物観が
形成されつつある。
人間動物関係論では,すべての生命の循環である自然生態系の
なかで相互に依存している関係を考えるとともに,人類社会の
進展によるその関係性の変化を動物種別に取り上げており,
それとともに形成されてきた自然観・動物観を考察している。
本書では動物について広く学ぼうとする学生向け一般教養科目書
であるばかりでなく,一般読者にとっても身近な専門書としても
活用されるように,従来の畜産学,獣医学,医学などと農業経済学,
社会学,心理学,文化人類学などとの領域にまたがる学際的な
豊富な内容となっている。
■要目
[目 次]
序 章 人間と動物の関係論について
(松木洋一)
第1章 野生動物と人の関わり
第1節 地球環境汚染と動物-野生動物からのSOS-
(植田富貴子・望月眞理子)
第2節 多様化する野生動物問題
(羽山伸一)
第3節 生物多様性を保全するシステムの開発 -自然共生農業論-
(松木洋一)
<コラム> 外来動物問題 アライグマによる生態系影響とその対策
(加藤卓也)
第2章 畜産動物と人の関わり
第1節 動物はいかにして家畜になったか
(木村信煕)
第2節 クローン技術がもたらすもの
(河上栄一)
第3節 アニマルウェルフェア畜産の発展
(松木洋一・永松美希)
<コラム> 有機畜産
(松木洋一・永松美希)
第3章 伴侶動物と人の関わり
第1節 犬と人間
(筒井敏彦)
第2節 子どもの発達と動物飼育-動物との特別な関係-
(柿沼美紀)
第3節 伴侶動物の問題行動
(加隈良枝)
第4節 ペットロスって何?
(鷲巣月美)
第5節 犬と猫の食事と健康
(時田昇臣)
第6節 動物の母性行動とホルモン
(田中 実)
<コラム> マンションでのペット飼育問題の解決法
(井本史夫)
第4章 人の医療・福祉補助としての動物
第1節 アニマル・セラピーとその周辺
(横山章光)
第2節 障がい者乗馬
(太田恵美子)
第3節 障害者福祉と介助動物
(水越美奈)
第4節 人獣共通寄生虫病
(今井壯一)
第5節 さかなと人間
(和田新平)
<コラム> 人の生活と実験動物
(東さちこ)
第5章 日本人と動物文化
第1節 日本人の動物観
(石田おさむ)
第2節 鯨と日本人
(秋道智彌)
第3節 日本人と動物園
(成島悦雄)
第4節 競走馬と日本人
(青木 玲)
第5節 日本人の動物観と保護法制-日本における動物愛護・福祉論-
(野上ふさ子)
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