北日本:史上最も暑い秋 カエデ赤くならず「落葉」

毎日新聞 2012年12月01日 15時00分

関東大震災を生き延びた「震災イチョウ」。東京のイチョウの標準木で11月27日に黄葉が観測されたが、すでに多くの葉を落としている=東京都千代田区一ツ橋で2012年12月1日午前、池田知広撮影
関東大震災を生き延びた「震災イチョウ」。東京のイチョウの標準木で11月27日に黄葉が観測されたが、すでに多くの葉を落としている=東京都千代田区一ツ橋で2012年12月1日午前、池田知広撮影

 この秋(9〜11月)の北日本の平均気温が平年より約1.8度高くなり、1946年に統計を取り始めて以降、最高だったことが気象庁のまとめで分かった。紅葉・黄葉も記録的に遅れ、札幌管区気象台ではカエデの「紅葉」が観測されないまま「落葉」する珍事も。東京も約0.8度高く、イチョウの黄葉が7日遅れた。一方で今月は全国的に一気に冷え込むことが予想され、平年より寒い師走になる見通しだ。

 気象庁によると、太平洋高気圧の勢力が強かった影響で、北海道と東北(北日本)は9月の平均気温が3.7度も高くなり、平均気温を押し上げた。イチョウは札幌市と北海道帯広市で平年より11日遅れ、それぞれ過去最も遅い11月15日と同5日に黄葉。カエデの紅葉も帯広市、盛岡市、福島市で平年より14〜16日ずれ込んだ。

 札幌管区気象台では構内のカエデが十分に赤くならず、紅葉の基準に達しないまま同12日に落葉を記録。過去60年で3度目の珍事となった。東日本でも紅葉・黄葉は遅れがちだったが、11月に冷え込んだ日が多く、東京のカエデは平年の2日遅れまで盛り返した。

 一方、一転して冬は寒くなりそう。偏西風が南に大きく蛇行するため12月は大陸から強い寒気が流れ込むと予想され、2日は全国的に真冬並みの寒さが見込まれる。また、気象庁は5日ごろからの1週間、東日本と西日本で低温となる可能性が高いとして「異常天候早期警戒情報」を出している。【池田知広】

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

TAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

ふくしまの希望ふくらむプロジェクト

ふくしまの
希望ふくらむプロジェクト

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日RT

毎日RT

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン