主婦殺人事件 盗みの疑いで男を逮捕へ

12月1日 9時48分

東京・板橋区のアパートで３４歳の主婦が殺害された事件で、警視庁は現場近くに住む２０代前半の無職の男が女性の口座から現金を引き出した疑いが強まったとして１日朝、男を任意同行し、容疑が固まり次第、盗みの疑いで逮捕する方針です。

任意同行されたのは、東京・板橋区に住む２０代前半の無職の男です。
先月２１日、東京・板橋区赤塚のアパートで主婦の荒井久美さん（３４）が刃物で刺されて殺害された事件で、警視庁は空き巣目的で侵入した男が帰宅した荒井さんと鉢合わせになって殺害した疑いが強いとみて捜査していました。
これまでの調べで、事件当日の午後３時ごろ、荒井さんの部屋のインターホンのカメラに呼び鈴を押す黒縁メガネにスーツ姿の男の姿が写っていたことが分かり、よく似た男が２時間後の午後５時ごろ、現場から９キロ近く離れた池袋駅近くのＡＴＭで荒井さんの現金２５万円余りを引き出す姿が防犯カメラに写っていました。
それぞれの画像を解析するなどした結果、警視庁は以前盗みの疑いで検挙されたことがある２０代前半の無職の男が現金を引き出した疑いが強まったとして、１日朝、板橋区の現場近くのアパートにいた男を任意同行し、容疑が固まり次第、盗みの疑いで逮捕する方針です。
男がいたアパートは現場からおよそ７００メートルの距離でした。
警視庁は男が殺害にも関わったとみて調べを進めることにしています。