地震など非常時の停電中も冷蔵庫の中身を長持ちさせる方法
はじめに
2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震に伴い、電気の供給量を安定させるため、東京電力は関東圏で「計画停電」を実行しました。
3時間以上の停電を体験した事が無い多くの方が、冷蔵庫の中を心配することになったわけです。
ここでは、非常時の停電で冷蔵庫の中身を長持ちさせる方法を考えていきましょう。
冷蔵庫の中の物を長持ちさせるコツ
「計画停電」が発表された時、多くの人が冷蔵庫の中身をクーラーボックスに移動させることを考えたようですが、それは間違った選択なのですよ。
冷蔵庫は優秀なクーラーボックス
冷蔵庫は元々冷気を逃さないように出来ています。ですから、3時間程度の停電のために食品を外に出したりしない方が良いのです。
冷蔵庫の開閉によって冷気が逃げてしまいます。停電の時間が3時間と決まっているのならば、その時間は開閉しないようにしましょう。
生鮮食品の近くには氷などを置く
「計画停電」のようにあらかじめ停電する事が解っている場合は、氷をいっぱい作っておきましょう。あるいは保冷剤を凍らせておきましょう。
そして停電の間は、心配だと思う肉や魚など生鮮食品の側に置いておきます。チルド室に生鮮食品と氷を集めて臨時の冷蔵庫を作るという手もありますね。
冷凍食品はなるべく片付けておく
停電があらかじめ解っている場合は、冷凍食品の貯蔵はあまり好ましくありません。一度解けてしまった冷凍品を再び凍らせると品質が悪くなるからです。
突然の停電の場合
災害などで突然長期に渡って停電する事になった場合は、いつまでも冷蔵庫に食品を置いておく事は好ましくありません。
冷蔵庫は一時的に食べ物を入れる場所だと心得る
上でも書いたように冷蔵庫は優秀なクーラーボックスです。冷蔵庫の中に保冷剤や氷を入れておけばクーラーボックスとして立派に機能します。
ただし、電気が通っている場合とは冷え方が違います。食品は長期ではなく短期にしか入れられないと心得て、生鮮食品から片付けていきましょう。
おわりに
電気が止まって初めて電気の有難さを痛感する方が多いことでしょう。普段から節電を心がけて電気を大切に使いたいものですね。
(Photo by 足成)
本記事は、2012/02/07公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。