元オウム教団幹部 野田成人のブログ

原則1日コメント3個迄 これまでの賠償額448万円 

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 ソフトランディングの続きです。1回目の記事の最後に以下のような内容を書きました。

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 そう(早く潰せよと)言うとこういう反論があるかも知れません。

 「いや、俺達は今の資本主義システムの中で暮らしているんだから、混乱してもらっては困るし、壊れろだなんて…」

 と。それに対する回答は意外と簡単です。その答えは…
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 答え

 倒壊して潰れそうな家から逃げ出せばいいんです。

 倒壊しそうな家に住んでいる当事者だから、倒壊するとなると困るわけです。外に出てしまえば気楽なものです。2005年の分裂騒動後に脱会した信者も、団体の中にいるときは、「ケンカは止めてほしい」「ゴタゴタは困る」と思ってたでしょう。しかし一旦外に出てしまえば、全くの他人事。「分裂しようが、潰れようが、しったこっちゃない」「あとは野となれ山となれ」となったのでは。

 コメント欄にも書きましたが、結局ソフトランディングなど不可能なのです。以前アレフ分裂騒動の時に、2004年頃ある出家信者から以下のように言われたことがあります。

「もっとソフトなやり方で、みんなが抵抗がないようなやり方で、問題解決して下さい。」

 この時、小生が何をやっていたかというと、団体運営責任の所在を明確にするということでした。当時上祐氏は軟禁状態でしたから、ステージ序列では事実上トップは小生でした。しかしそれは形式のことだけで、裏から指示を出してくる麻原妻と三女の院政状態でした。その彼らに、「口出しをするなら表に出て責任を取れ、責任を取らないなら口出しするな」というやりとりを繰り返していました。その結果小生は徐々に孤立し、他の師・正悟師と対立するようになり、団体内もゴタゴタした雰囲気となっていたのです。

 このアレフ分裂騒動で問題になったのは、何だったのでしょうか?小生はその問題について、絶対的正義と定義づけられる対象への信仰を採るか、現実的対応を採るか、という点に集約可能と考えています。絶対的正義である麻原(とその家族)への帰依(忠誠)を貫けば、どこかでその正義(麻原)を否定する一般人に対しては敵対し非情になっていきます。その敵対の結果がオウム事件です。とにかく自分が救われるために帰依を貫くのか、そうでないのか、という問題です。

 絶対的正義に対して一点の曇りもない理想的な帰依・信仰を保つのか、現実問題に対応する上で濁りを容認するのか。その濁りを容認するなら、信仰の正義の側から悪魔扱いとなります。どんなにステージが高くても、どんなにそれまで実績を積んできても、上祐氏や小生は悪魔です。これはカルトの特徴として、一気にこき下ろされます。絶対的正義の追求は、どこかでこの白黒はっきりさせる分岐点にたどり着きます。この問題については別の記事で述べますが、ほとんど全ての信仰について、最後に問われる内容だと考えています。

 別の例に喩えると、お金を貸していた相手に借金の取り立てをする時の対応です。「貸したお金を返して」というのをソフトな対応でやろうとしても、必ずしも相手が返してくれるとは限りません。すると返さない相手には、どこかで差押えなど強制力を伴う実力行使をするしかないのです。借りた金を返さない側が、「もっとソフトに問題解決して下さい」などと言ったとしても、申し立てた強制執行を取り下げることなどできません。

 以下はいつもの持論なので話をすっ飛ばしますが、信仰だけではなくどういう価値観でも、行き着くところは類似の問題が生じます。借金の例が出ましたが、資本主義においては国家の債務が返済できないという問題に行き着いています。それは突き詰めると、「借金してでも金は使いたい、けど使った金は返したくない」という一人一人のエゴです。更にはそのエゴイスティックな個人の集積が、政治の選択をする。その結果、お互いの利害主張ばかりで右にも左にも動けない民主主義の問題になります。

 この資本主義にしろ民主主義にしろ、根本的には近代という時代の産物です。近代的自我は、神の権威を教会から個人の内面に移しかえた結果、成立しました。しかし現代ではその神も不在となり、権利主張だけを行う個人のエゴに成り下がってしまった。近代的自我、更にはそれを生み出す背景となった一神教、この洗脳の結果として、解消不能な資本主義・民主主義の問題が生じていると言えます。

 借金の額がそれ程大きくない段階なら、「なあお前、そろそろいくらかずつでも返済してくれよ」「分かりました、何とかします」というやりとりも可能でしょう。しかし借金を止めない限り、どこかで白黒はっきりさせるしかない、強制執行をかけるしかないという段階になるわけです。資本主義にとっての残り時間が半世紀無いよ、というのが小生の見解です。

(つづく)

コメント


いつも楽しく読ませて頂いています
野田さんはホームレス支援、上祐さんは光の輪とその後も何かしら人助け活動をされています。
青山吉伸さんの現在の状況について、野田さん何かご存知でしょうか?

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青山氏について上祐さんは
青山氏が出所後は連絡を取っていない為、分らないと言っています。
野田さんも多分同じだと思います。
僕も現在の青山氏について知りたいのですが
上祐さんでも知らないとの事なので他の方に聞いても同じだと思います。

>青山吉伸さんの現在の状況

こんにちは、どうも

私も知りたいのですが、既に出所していること、その前後に父親の会社が更正法適用になったこと(どちらもwikiに掲載あり)くらいしか知りません。


やっぱり、野田さんも知らないのですか。
青山さんは出所後はオウム関係者とは一切連絡を取っていないみたいですね。
青山さんがオウム関係者やマスコミの前に現れることは二度とないのでしょう。

個人と国家や機関投資家の違いを全く考慮していない論ですな。
その違いは、結論をも左右する重要なものだが、あえてここでは書かない。

野田さん、イーサンさん
どうもありがとうございます
青山さんはひっそり暮らしたいのかもしれませんね…

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