2012都知事選:「禁煙」「マンガ規制見直し」・・・各候補が独自の公約

2012年11月30日

 ◇松沢氏「公共施設は禁煙か分煙」

 ◇笹川氏「武道実践の教職員養成」

 ◇宇都宮氏「性描写漫画規制見直し」

 ◇猪瀬氏「防災対策にSNS活用」

 29日告示された東京都知事選(12月16日投開票)には、多様な経歴の9人が立候補した。1000万人を超える有権者のさまざまな要望に応えようと、候補者は五輪招致や原発の是非といった骨太の政策課題だけでない独自の公約も打ち出し、一定の支持を集めている。【福島祥、夫彰子、竹内良和、佐々木洋】

 前神奈川県知事の松沢成文(しげふみ)氏(54)の公約で目を引くのが、県知事時代にも取り組んだ受動喫煙防止条例の制定。公共的施設での禁煙や完全分煙を義務づける内容で「20年五輪招致の必要条件でもある」と訴える。これに賛同する医師や弁護士らはサポート組織「フォーラム松沢」を発足させた。月刊紙「禁煙ジャーナル」編集長の渡辺文学(ふみさと)さん(75)は「ぜひ東京でも条例を作り、他自治体や国を動かしてほしい」とエールを送る。

 元自民党総務会長の笹川尭(たかし)氏(77)の第一声を聞こうと、青梅市から浅草に駆け付けた会社員、神尾津威起(ついき)さん(67)は、笹川氏が空手の普及に努めてきた点を評価する。公約の中に「武道に対する興味を持ち、実践できる教職員の養成」「武道館の新設」がある。柔道に親しんできた神尾さんは「素朴で生真面目だけど包容力ある人柄が好き。企業経営者としての実績もあり、都職員を素直に従わせられると思う」と期待を寄せる。

 「東京を『表現の自由都市』に」という公約を掲げる前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(66)は、都が10年に条例改正で強化した過激な性描写のある漫画やアニメの販売規制を見直すとしている。成人向け作品を描く杉並区の漫画家、山本夜羽音(よはね)さん(46)は規制について「定義があいまい。出版社や作家の自主規制が加速し、文化全体に悪影響が出る」と批判。宇都宮氏の集会ビラに無償でイラストを描くなどして支援している。

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