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経済
就活1日スタート 期間短縮、ネットでカバー 続く厳選採用
2012.11.30 21:41
平成26年4月入社予定者を対象にした就職活動が、1日から本格的にスタートする。経団連が企業倫理憲章を改定し、就活開始日を2カ月遅らせる対応に切り替えて今年で2年目。期間短縮に対して、企業はネット利用や土日返上での企業説明会を開くなどして、優秀な人材の厳選採用を進める。
期間短縮対策として、採用が進むのがインターネットの活用だ。
ソニーは昨年はライブ中継のみだったWEBセミナーを、24時間いつでもみることができるように変更する。全日本空輸は、就職説明のインターネットでの配信を始める。
就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアでは、アクセスが集中する解禁日の1日に備えてサーバーを増強。スマートフォン(高機能携帯電話)用のサイトを刷新するなど、「約60万人の利用者が快適に使えるよう工夫を凝らした」(広報)という。
一方で、「ネットではなく直接、OB、OGや採用担当者が学生と会うことを重視する」(JTB)傾向も強まっている。JTBは「短期間の分、大学主催のイベントへの参加を全国で増やし、土日も含め、学生との接点を広げる」という。パナソニックは地方の大学でのセミナーを増やし、「リアルの展開を加速」(広報)。住友生命では、女子学生限定で、ホテルのカフェを会場にリラックスした雰囲気での情報交換会を予定している。
NECは1泊2日の希望者合宿セミナーを開催する。ソフトバンクは、スポーツや学業、コンテストなど「我こそはナンバーワン」という力を学生にプレゼンテーションしてもらう選考を3年連続で実施。企業はじっくりと学生を選ぼうとしている。
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