剣法・斉手

竹内流の剣法・斉手(剣術)

 京都の竹内家は源氏の子孫であるため、久盛は家伝の源氏の剣法の稽古をしていました。久盛は老翁の山伏から小具足腰之廻や捕手を授かり、流儀を創始した後でも、武士としての剣術の稽古は怠らず続けていました。

特色としては、中世の太刀の用法も含み、斎手と称する組太刀を稽古します。一般の古流剣法の技と比較すると体術の要素が多く、刀を手放して当身をいれ、蹴り、投げ、関節を極めるという流れに変化する形も多いため、体術の稽古と平行して行う必要があります。

 また、開祖久盛、二代目久勝、三代目久吉は小柄であったため、その体躯を利用して跳躍したり(「飛足」)、小具足腰之廻のように小太刀を用いたり、組討に変化したりする形もあり、「剣術」を主体とする「すり足」中心の足遣いとは異なる点が特徴です。

 道歌に「かざしたる太刀の下こそ地獄なれ、踏み込んでみよ奥は極楽」という歌があるが、このように斎手と破手とが渾然一体となっているさまが流儀の特徴です。

左剣

 剣法斉手は、太刀や小太刀を使う剣術です。

 前斉手(くちさいで)は太刀、中斉手は小太刀、奥斉手は鉄扇や十手あるいは無刀で太刀をさばく術となります。

 剣術・・・というと、剣のみを使った攻防の術とおもわれがちであるが、竹内流の斉手では、剣術と柔術が渾然一体となっており、柔術の延長上に剣術が、また剣術の延長上に柔術が存在することがよくわかります。

 竹内流の斉手の技法には、他の剣術には見られない特徴が多く見られるため非常に興味深いものと鳴っています。備中伝では、まず、斉手表之型、斉手裏之型という型で斉手の基本を学びます。

●斉手表之型 十二ヶ条
真向面斬、右面斬、左面斬、小手斬、双手突、片手突、右胴斬、左胴斬、左腰車、右腰車、足斬払、大極首斬

●斉手裏之型 十二ヶ条
面返斜剣、面返平受、面返流受、面返羽返、小手返斜剣、小手返平受、小手返羽返、突返巻落、突返入込、胴返斜剣、胴返流受、胴返腰車

剣法斉手の型(宗家伝)は次の通りです(「日本の古武道」参照)。

●剣法前斉手六ヶ条
一心一刀之事、切返之事、左剣之事、提刀之事、柄入之事、鍔競之事

●剣法中斉手六ヶ条
太刀落之事、責落之事、逆手投之事、小手取之事、四ツ手之事、清眼捌之事

●剣法中斉手裏四ヶ条
太刀落之事、責落之事、逆手投之事、小手取之事

●剣法奥斉手五ヶ条
隠剣之事、陽剣之事、上入之事<無刀取>、下入之事<無刀取>

●極意必勝五ヶ条
鎧組之事、突手之事、身之剣之事、鷲落之事、惣巻理之事

●奥秘剣三ヶ条

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