成りすまし医師:初公判で詐欺罪など起訴内容認める
毎日新聞 2012年11月30日 20時27分
医師免許がないのに健康診断を行うなどして収入を得ていたとして詐欺罪や医師法違反などに問われた無職、黒木雅(みやび)被告(43)は30日、東京地裁(大善文男裁判長)の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、黒木被告は09年6月、医師免許証を偽造して人材派遣会社に登録。非常勤医として採用された東京都板橋区の高島平中央総合病院で10〜11年に健康診断を担当し、給与計262万円をだまし取ったとされる。
検察側冒頭陳述によると、被告は06年ごろから、看護学科を卒業したと偽って看護師養成の専門学校で講師として勤務。その後、アルバイト医師の時給が高いことを知り、インターネットで検索した医師免許証を加工し、厚生労働省の医師検索システムで調べた実在の医師の名前で人材派遣会社に登録したという。【和田武士】