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原発注水量増加 誤接触が原因
11月26日 21時8分

原発注水量増加 誤接触が原因
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26日午前、東京電力福島第一原子力発電所3号機で起きた、原子炉への注水量が上限の増加幅を一時超えたトラブルは、作業員が注水量を整える弁に誤って触れたために発生したことが、東京電力の調べで分かりました。

福島第一原発では、核分裂反応が連続して起きる「臨界」を防ぐため、原子炉への注水量の増加幅を1時間で1トン以下に抑えるよう定められていますが、26日午前11時に、3号機の注水量の増加幅が1.2トンに達し、上限を超えました。
注水量は、その後調整して元の量に戻り、臨界を監視するための放射性物質の濃度も変わらないことから、臨界は起きていないということです。
東京電力がトラブルの原因を調べたところ、屋外にある注水量を整える弁の近くで、保温材を取り外していた作業員が、誤って弁のハンドルに触れて注水量が増えたということです。
原子炉への注水を巡っては、ことし8月、1号機から3号機への注水量が必要な量を一時下回るトラブルも起きていて、原発を冷却する重要な設備での相次ぐトラブルに、東京電力の管理が問われています。

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