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大飯原発の断層調査“途中で結論も”11月28日 21時56分
福井県の大飯原子力発電所で、関西電力が、断層の追加調査を来年2月以降も続けることについて、国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「調査の途中でも規制委員会として結論が出せるなら出したい」と述べ、関西電力の調査結果を待たずに活断層かどうかを判断する場合がある、という考えを示しました。
大飯原発を巡って原子力規制委員会は、敷地を走る断層が活断層かどうかを検証するため、専門家が現地調査を行いましたが見解が分かれ結論は出ず、関西電力に追加調査を指示しています。
関西電力は、追加調査の一部が来年2月以降も続く見通しを示していますが、これについて規制委員会の田中委員長は、28日の定例会見で、「調査がすべて明らかになるまでではなく、途中でも結論が出せるなら出したい」と述べ、関西電力の調査結果を待たずに活断層かどうかを判断する場合がある、という考えを示しました。
また来月1日から行う福井県の敦賀原発での断層の現地調査について、田中委員長は、「敷地内を走る浦底断層は『4000年前以降に動いている』とされ、非常に活発な断層であることは合意されている。またそこにつながっている無数の断層が原子炉建屋に及んでいるかもしれない」と述べて、専門家の調査によっては原子炉を動かせなくなるという考えを示しました。
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