■ 災害救助法の適用受け室蘭の企業が相談窓口など開設
【2012年11月30日(金)朝刊】


 室蘭信用金庫(鈴木孝理事長)は29日、災害に係る相談窓口を本店をはじめ中島、幌別、白老、伊達の各支店に開設した。12月1、2日には休日相談も行う。

 災害による通帳の紛失、印鑑の紛失、手形支払期日の経過、不渡り、国債の紛失、応援資金の需要などの相談に応じている。同信金では、停電により登別温泉支店、登別支店の店舗とATMコーナー、登別市役所内のATMコーナーが当面利用できない状態となっている。問い合わせは同金庫、電話0143・22局1511番へ。

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 生命保険協会は28日、暴風雪により災害救助法が適用された地域の被災契約者に対する特別取り扱いを開始した。保険料払い込み猶予期間の延長、保険金・給付金、契約者貸付金の簡易迅速な支払いの対応を行う。同協会では、契約している各保険会社へ問い合わせるよう呼び掛けている。

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 伊達赤十字病院は29日、医療救護班の第2班を登別市へ派遣した。救護班は明田尚美看護師長ら3人。避難者の健康管理を活動目的に、登別市市民会館など各避難所を巡る。

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 胆振総合振興局は29日から、被災中小企業を対象としたセーフティネット貸付(災害貸付)のあっせんを開始したほか、相談窓口も開設した。災害救助法の適用を受けた室蘭をはじめとする3市4町に事業所を置く中小企業と中小企業者等協同組合が対象。

 融資は設備資金が8千万円以内、運転資金が5千万円以内。金利は固定が5年以内が年1・3%、10年以内が年1・5%、変動金利の場合は年1・3%(3年を超える取り扱いに限る)。

 「平成24年暴風雪災害に伴う中小企業等経営・金融相談室」は、平日の午前8時45分〜午後5時半に胆振総合振興局産業振興部商工労働観光課に窓口を開設。12月1、2日には休日相談窓口を開設する。問い合わせは、地元の商工会議所・商工会、もしくは同局産業振興部商工労働観光課、電話0143・24局9589番へ。

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 室蘭ガスは、暴風雪による影響で停電した世帯を対象に保安業務を実施しており、ガス利用者に理解を求めている。

 同社はガス器具の中に100ボルト電源を使用している機器が含まれるため、停電により使用できないケースを指摘。「停電中にガスを利用する場合はよく見えないので注意して」と呼び掛けている。

 ガスの開閉業務・器機の修理、設備の調査などは停電の影響で遅れる可能性もある―と説明している。問い合わせは室蘭ガス、電話0143・44局3156番へ。




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