■ 登別の避難所で善意相次ぐ炊き出し、地元食材たっぷり
【2012年11月30日(金)朝刊】

地元食材を使い避難者への食事を調理するボランティア
 記録的な暴風雪で大規模停電となった登別市内に開設された避難所では、28日夜から地元食材を使い炊き出しが行われている。のぼりべつ元鬼協議会(西尾拓也会長)の趣旨に賛同した企業や店が支援。避難者は「温かくておいしい」と喜んでいる。

 同協議会は「登別を元気に」をキャッチフレーズに、市内清掃やイベント設営などのボランティア活動を展開。今回の停電を目の当たりにし、登別市社会福祉協議会と赤十字奉仕団片倉分団の協力を受け、「何かしなければ」と有志が動いた。

 食材は納豆(道南平塚食品)、たらこ(武澤水産)、うどん(望月製麺所)、焼き鳥(鳥彦)、豆腐・菓子類(月とらいおん)、野菜(飲食店・レガーロ)。各店舗などは「避難者のために」と無償で提供した。

 28日は豚汁や焼き鳥、29日は昼にうどん、夜に豚丼など栄養と愛情たっぷりのメニューが提供された。30日は昼に五目ご飯を調理する予定。

 西尾会長は「自宅にまだ電気がきていない人もいる中、活動している。避難者のストレスを少しでも和らげられれば」と話している。
(粟田純樹)

【写真=地元食材を使い避難者への食事を調理するボランティア




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