死刑囚からの臓器提供、中国が2年以内に制限へ
[北京 22日 ロイター] 中国衛生省は22日、同国で行われている死刑囚からの臓器提供について、今後2年以内をめどに制限する方針を明らかにした。
衛生省によると、同国では毎年150万人近くが臓器移植を必要としているが、実際に移植が行われるのは1万人程度。移植される臓器の多くは、刑が執行された後の死刑囚から摘出されている。
人権団体は、死刑囚の同意なしに臓器が摘出されていると抗議しているが、中国政府は否定している。
衛生省の黄潔夫次官が国営新華社に語ったところによると、中国では自らの意思に基づいた臓器提供制度が始まっており、2010年3月から1200件以上の臓器提供がなされた。今後この制度が拡大することで、死刑囚からの臓器提供に頼る割合を下げられる可能性があるという。
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