那須町は１８日、インターネット交流サイト「フェイスブック」を活用した通販ページ「ＦＢ良品那須高原」を開設し、牧場のアイスクリームの食べ比べセットや那須和牛ハンバーグなどの特産品を全国に向けて売り出すと発表した。活用開始は１９日午前１０時から。同様の試みは佐賀県武雄市や福岡県大刀洗町などに次いで全国５番目で、関東地方では初めて。【柴田光二】

　自治体のフェイスブックは武雄市が先陣を切って昨年導入。同市では月３３０万件のアクセスがあるという。那須町での導入は、高久勝町長と樋渡啓祐・武雄市長との交流がきっかけ。

　友人や知人を介して広がりやすいフェイスブックの情報伝達力に着目。参加する自治体が共同で販売を促進することで相乗効果も期待できるという。那須町は３年後には１００商品に増やし３０００万円の売り上げを目標とする。

　運営は第三セクター「那須未来株式会社」に委託。同社がシステム会社と代金決済会社で構成する「ＦＢホールディングス企業連合」と契約し、商品は産地から発送する。

　町の自慢の「那須ブランド」認定商品を中心に「商品審査会」で厳選。旬の野菜パッケージなど多様な組み合わせを企画し、毎月新規パッケージを販売する計画だ。

　当初の販売は▽３カ所の牧場のアイスクリームを詰め合わせた「夢の食べ比べセット」▽那須自慢の菓子を組み合わせた「ふるさと銘菓セット」▽那須和牛活用のハンバーグなどを詰めた「よくばりセット」など１０商品（２７００〜５０００円）をラインアップする。

　この日は講演で町を訪れた樋渡市長も同席し、武雄市での実績を紹介。高久町長は「地方の自立策として画期的。地方から発信が実現する。努力次第では目標を上回るのでは」と期待している。

　問い合わせは、那須未来株式会社（電話０２８７・７８・２００８）。