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昨年9月、指導していた大学の女子柔道部員を合宿先のホテルで乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の柔道金メダリスト内柴正人被告(34)の第6回公判が29日、東京地裁(鬼沢友直裁判長)であり、被告人質問が行われた。事件と直接の関係はないものの、被告には不倫関係の“愛人”が部内におり、同じ合宿中に性行為をしたことを告白。また、妊娠にからむトラブルで別の女性に送金していたことなど、被告の派手すぎる“下半身事情”が法廷で赤裸々に明かされた。
今回の事件の舞台となった合宿は、昨年9月17~20日まで、東京・八王子市内のホテルを宿舎に行われた。内柴被告が、被害者とされる部員Aさん、別の部員Fさんと、9月20日未明に性行為をしたことは既に明らかにされている。前日の第5回公判で弁護側が、さらに3人目の部員Qさんとも関係があったことを質問でほのめかしたが、この日の公判では、本人がそれを認めた。
被害者参加人の弁護士からの「9月17日の夜、Qさんともセックスしたんですね」との質問に「そうですね」と肯定。そして「Qさんとはずっと前から関係があり、一度、部内で問題になったことがあります」と妻子持ちの被告の“愛人”だったことを告白した。事件とされるのはAさんとの行為だけだが、3泊4日の合宿中に、被告は3人と性行為をしたことになる。
また、別の質問では「『子どもができた』と言われてトラブルになったこと」があり、定期的に女性に送金していたことも明らかにされた。「(その女性と)付き合いがあった。お金に困ってるという話で、情もあるし…」と被告は理由を説明。弁護人によると「示談したと聞きました」とのことで、法廷で被告は「隠し子? いません」と否定した。
いずれも事件とは関係はないが、被害者参加人の弁護士は、被告の心証を悪くするためか、派手すぎる下半身事情を次々に追及。大学の被告の部屋などにあったとされる避妊具、大人のおもちゃについても、厳しく用途を問いただした。
事件の本筋に関わる部分では、Aさんとのホテルでの行為の前に行ったカラオケ店の状況について、検察側が細かく質問で確認。被告側は性行為は同意の上と無罪を主張しており、カラオケ店の段階で、Aさんが性的接触に応じてきたとしている。
3回目以降の公判同様、今回も口淫を意味する言葉が法廷内に何度も飛び交った。被告は、口淫されながら、Aさんの陰部等を触った体勢について「前かがみになって…」などと、証言台から席を移し、手を動かして再現実演してみせた。「フル勃起(ぼっき)かどうか分からないです」「(自分の陰茎は)そんなに暴れん坊(棒?)じゃないから」などの言葉も使って説明した金メダリスト。一連の公判では、生々しさだけが際立った。
証拠調べはこの日で終了し、次回12月26日は検察側が論告求刑を行う。
(2012年11月30日06時05分 スポーツ報知)
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