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ほっとコラム

【堀口 英則さん】

SNS依存は避けよう

2012年11月15日

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3年後期から始まる就職ガイダンス。テーマはマナー講座から履歴書作成の指導など幅広い=金沢星稜大

 「残念ながら○○様の採用は見送らせていただくことになりました。今後とも○○様が充実した学生生活を送られることをお祈り申し上げます」「誠に残念ではございますが、貴意に添いかねる結果となりました。今後の就職活動で納得のゆく結果が得られますよう、心からお祈り申し上げます」「○○さんの就職活動のご成功と今後のご活躍をお祈り申し上げます」「末筆ながら○○様の今後のご健闘をお祈り申し上げます」……。

 上記に列挙したのは、実際に本学学生が就職試験後に受け取った不合格通知メールです。これだけ一気に不合格メールを見ると落ち込んでしまいそうですね。このように不合格メールは末尾に「お祈り申し上げます」と書かれていることから「お祈りメール」と呼ばれています。このメールを受け取った人は、初めて自分が「不合格」だったことを知るのです。

 しかし、昨年ごろからメールすら届かない「サイレントお祈り」と呼ばれるものが増えてきました。「サイレントお祈り」とは、企業が合格者にだけ次の面接日時などの連絡メールを送るやり方です。不合格者にはなんの通知もない「サイレント(沈黙)」なのでそう呼ばれています。

 これでは不合格の場合、いつまでたっても自分の合否を知ることができません。ですから、最近はミクシィ、ツイッター、フェイスブックなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用して、ほかの就活生と情報交換しながら合否を確認する方法が広がっています。みなさんの中にもSNSをやっている方は多いと思います。就活が始まれば採用試験の合否に限らず、大学のOB・OG探しなど様々な情報交換をSNS上でするようになります。

 しかし、SNSで就活の情報交換をするのは細心の注意が必要です。特に実名を使うフェイスブックは簡単に検索できますので、企業の採用担当者にやりとりを見られる可能性があります。もし、自分の合否をほかの学生と情報交換をしているところを採用担当者に見られたら……。自社の情報を安易に公表する学生だと知ったら、良く思うはずがありません。

 また、ある企業の採用担当者は「応募する学生の友人情報を見て評価している」とのうわさもあります。ですから、就活で安易にSNSを使うのは避けたほうがいいでしょう。

 就活に使う自分のメールアドレスも見直してください。あなたのメアドは企業の人が見て印象の悪いものになっていませんか? 絵文字を使っていたり、おバカでふざけた文言、好感のもたれないようなメッセージをメアドにしていませんか? 心当たりがある人は、早くメアドも変更しておきましょう。ビジネスの世界では、大抵の人が自分のメアドは会社名か氏名にしています。

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