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東通原発 断層調査現場を公開11月29日 20時45分
青森県にある東通原発で、国の原子力規制委員会が、敷地を走る断層が活断層かどうかを調べる現地調査を来月行うのを前に、東北電力が断層の調査現場を公開しました。
東通原発の敷地を走る断層について、東北電力は、ことし3月、「活断層ではない」とする報告をまとめましたが、専門家から「データが不足している」と指摘され、国の指示を受けて敷地の南側を中心に追加調査を行っています。
29日に公開されたのは、地面を掘って断面を見るトレンチ調査の現場4か所で、このうち「s-14」と呼ばれる断層は、地下に延びる亀裂を境に、地層におよそ90センチの段差が出来ています。これについて東北電力は「古い粘土層が水を含んで膨張した結果出来たもので、活断層ではない」と説明していますが、規制委員会の現地調査に参加する専門家は、「粘土が膨張した場合でも、これほど大きな段差が出来るのは考えにくい」と指摘しています。
東北電力は、ほかの断層についても、これまでの分析で活断層は確認できなかったと説明しています。規制委員会は、東通原発での現地調査を来月13日から行い、東北電力は現地調査を踏まえたうえで、来年3月に最終的な調査結果を取りまとめたいとしています。
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