そして本番、フェルナンデスは雄大な4回転トウループを決める。演技を終え満足そうに戻ってくるフェルナンデスと、これから本番を迎える羽生。そのときオーサーコーチは、フェルナンデスを抱きしめることをせずに軽く片手を振ると、羽生を振り返った。
「ブライアン(オーサー)がキス&クライに行っちゃうのかなって不安になってたんですけれど、ちゃんと自分のところに居てくれたので、不安もなく、冷静になれました」と羽生。
オーサーコーチはは羽生の両手を握り、「これまでに無いくらいたくさん練習してきた。そのトレーニングを信じろ」と繰り返した。
■再び塗り替えたSP世界歴代最高点
SPの演技は圧巻だった。飛距離と流れのある4回転トウループを決めると、難しいステップから跳ぶトリプルアクセルなどをクリーンにこなした。
オーサーコーチは、ジャンプが決まるたびに跳ね上がって喜ぶ。演技面も、昨季までの情熱に任せた演技ではなく、ブルースの世界観を見事に表現。じっと片足に乗ることで「間」を表現したり、体の緊張と弛緩(しかん)で演技にメリハリを出したりと、大人の滑りへと成長していた。
得点は、自身の世界歴代記録を塗り替える、95.32点。
「スケートアメリカでの歴代最高得点より、満足感が全然違います。フリーはスケートアメリカの後にたくさん練習してきて、ブライアンに大丈夫って言われているので、自信もっていきたいです」
高得点に戸惑い、複雑な顔をみせたスケートアメリカのときとは一転して、自信にあふれた笑顔だった。
■フリーは途中から失速
翌日のフリー。冒頭の4回転トウループで、無駄な力の抜けた芸術的なほど美しいジャンプを決めた。続く4回転サルコウはステップアウトしながらも転倒せずに着氷。中盤のトリプルアクセル2本が決まると、手の届かない高みへと駆け上っていくかのようだった。
しかし3分10秒を経過した瞬間、足元に鉛でも付けられたかのように重たくなる。勢いなくジャンプの助走に入ると転倒、続くシットスピンではしゃがんだまま座り込んでしまった。
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| 札幌 | 0 (終了) 2 | 横浜M |
|---|---|---|
| G大阪 | 2 (終了) 2 | F東京 |
| 川崎 | 2 (終了) 1 | 清水 |
| 柏 | 1 (終了) 0 | 神戸 |
| 名古屋 | 1 (終了) 2 | 鹿島 |
| 大宮 | 2 (終了) 0 | 磐田 |
| 広島 | 4 (終了) 1 | C大阪 |
| 鳥栖 | 3 (終了) 1 | 浦和 |
| 仙台 | 0 (終了) 1 | 新潟 |
| 新潟 | 0 (終了) 1 | 川崎 |
|---|---|---|
| C大阪 | 1 (終了) 3 | 大宮 |
| 札幌 | 2 (終了) 3 | 鳥栖 |
| F東京 | 0 (終了) 1 | 神戸 |
| 磐田 | 0 (終了) 2 | 名古屋 |
| 鹿島 | 3 (終了) 3 | 仙台 |
| 清水 | 1 (終了) 3 | G大阪 |
| 浦和 | 2 (終了) 0 | 広島 |
| 横浜M | 1 (終了) 2 | 柏 |
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