UPDATE3: ブラジル中銀が金利据え置き、インフレ抑制重視し利下げサイクルに終止符

2012年 11月 29日 10:08 JST
 
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 ◎ブラジル中銀、政策金利を予想通り7.25%に据え置き

 

 ◎2013年は金利を据え置く可能性を示唆

 

 ◎緩慢な景気回復よりもインフレを強く懸念

 

 [ブラジリア 28日 ロイター] ブラジル中央銀行は28日、政策金利を過去最低の7.25%で据え置いた。中銀は約1年にわたり、景気回復を後押しする狙いで10回連続、合計525ベーシスポイント(bp)という積極的な利下げを続けてきた。まだ景気回復が本格化していないものの、インフレ圧力を抑えるため利下げを打ち止めにした。

 

 中銀によると、今回の金利据え置きは全会一致の決定。政策委員会で利下げサイクルにピリオドを打つべきとの強い考えが示されたとみられる。 

 ロイターが事前に60人のアナリストを対象に実施した調査でも、全員が金利据え置きを予想していた。金融市場でも、25ベーシスポイント(bp)利下げの確率は6%しか織り込まれていなかった。

 

 政府の景気刺激策や積極的な利下げで、ブラジル経済はスタグネーションに近い状態から緩やかに立ち直り始めたが、最近はインフレ懸念も台頭していた。

 

 ブラジル中銀は声明で「インフレが目標水準に確実に収まるようにするためには十分長期にわたる金融状況の安定が最も適切な戦略だと考えている」と述べ、前回とまったく同じ表現を踏襲した。

 

 力強い成長回復に取り組むルセフ大統領は低金利を優先事項の一つとし、中銀は積極的な利下げを行ってきた。トンビニ中銀総裁は、必要ならインフレを抑制するため利上げすると表明しているが、アナリストは、早期の利上げは予想していない。

 

 IDEAグローバルの中南米地域担当調査責任者、エンリケ・アルバレス氏は「中銀が示したガイダンスは、これが政策金利の下限で、当面その水準を維持するという点で、米連邦準備理事会(FRB)のそれと非常に似ている」と指摘し、状況が大きく変化しなければスタンスが変わることはない、との見方を示した。

 

 ロイターが先週実施した調査では、大半のアナリストが2013年は政策金利が7.25%に据え置かれると予想した。

 

 中銀は、前年比4.5%を中央値として上下2%ポイントのインフレ目標を設けている。

 11月中旬時点のインフレ率は前年比5.64%と、1カ月前から加速した。

 中銀は、低金利によって、インフレが今後数年にわたり、中央値の4.5%を上回って推移する可能性があると認めている。だが、経済の構造変化で低金利が必ずしもインフレ加速につながらないとも指摘し、目標レンジの上限(6.5%)を超えることはないと予想している。

 

 <弱い投資>

 

 国内経済回復の腰が定まらず、世界経済が脆弱(ぜいじゃく)なことから、ブラジル政策責任者は一段の景気テコ入れを迫られる可能性がある。

 

 ルセフ大統領はすでに、不振の製造業回復に向け、通貨レアル安を志向するかのような発言をしている。

 数々の景気支援策、積極的な金融緩和にもかかわらず、今年は1.5%程度の成長しか見込まれていない。民間エコノミストは、2013年の成長率予測を下方修正し始めている。

 モルガン・スタンレーやドイツ銀行のアナリストは、政府が投資を活発化させられないでいるとして、ブラジル経済は低成長が数年続くと可能性があると予想した。

 アナリストからは、主要産業への政府の介入が投資を阻害しているとの指摘も出ている。

 
 
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