衆院選:どう読む? 週刊誌の数字

2012年11月29日

 来月4日の衆院選公示を前に、週刊誌で議席予測報道が盛んだ。気になるのは、発売時期や誌面によって大きく異なる数字の背景だ。どう読み解けばいいのだろうか。【藤田祐子】

 <民主は壊滅><大臣大量落選の危機>……特大の活字が躍る。16日の衆院解散直後から、サンデー毎日、週刊朝日、AERA(アエラ)、週刊文春などが相次いで党派別の議席予測記事を掲載した。下の表をご覧いただけば分かるように、政権与党の民主党が09年8月30日投開票の前回衆院選で獲得した308議席から大幅に減らし、119議席にとどまった自民党や「第三極」と呼ばれる日本維新の会が躍進するとの見方では、ほぼ一致している。

 予測は政治評論家や選挙プランナー、あるいは編集部の独自のノウハウに基づいている。「まず、新聞・テレビ各社が毎週のように発表する世論調査の結果は逐一チェックします。各政党が実施している非公開の情勢調査も独自に入手しています。さらに気になる選挙区には何度も足を運び、長年の経験による分析を加えて、ようやく全体像が見えてくるのです」。週刊朝日で予測をした政治評論家の森田実氏が明かす。

 選挙プランナーとは、候補者から依頼を受けてイメージ戦略やキャンペーンを担い、時には名刺やポスターのデザインまで手がける「選挙のプロ」。情勢分析や投票行動予測にもさまざまなノウハウを持つ。あるプランナーのスタッフは「コンピューター音声による電話調査などでデータを収集し、分析しています。フェイスブックやツイッターなどで反応を確かめることもあります」と話す。

 だが、こうして各誌の予測を並べてみると、意外に数字に幅があることが分かる。例えば民主党については、週刊朝日の11月30日号が70や75という数を挙げれば、アエラ11月26日号は132(編集部予測)という具合。自民党も220〜278と、60議席近くも差がついた。

 こうした予測議席数の違いは、なぜ生じるのか。

 前回、民主党の大勝を誤差僅か1議席で「的中」させ、今回も引っ張りだこの政治ジャーナリスト、野上忠興氏に尋ねてみた。「過去のデータや情報の分析に加え、数字に表れにくい『風向き』をどう読むか。そこに違いが現れるんじゃないでしょうか」

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