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脱法ドラッグ 初の包括指定へ11月28日 16時21分
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若者らによる乱用が問題になっている脱法ドラッグへの規制を大幅に強化するため、厚生労働省は、成分の構造が似ている複数のドラッグをまとめて規制する「包括指定」を初めて導入し、大麻に似た作用がある760種類について、新たに規制の対象とすることを決めました。
これは、28日開かれた厚生労働省の薬物の専門家らで作る部会で決まったものです。
脱法ドラッグは、麻薬に似た幻覚症状や興奮作用があり、全国各地で吸引した人が死亡したり、事件や事故を起こしたりして問題になっています。
しかし、薬事法で規制されている成分の構造の一部を変えたドラッグが次々と出回り、取締りが追いつかないのが現状です。
このため、厚生労働省は、成分の構造が似た複数のドラッグをまとめて規制する、「包括指定」を初めて導入することにしたもので、28日の部会で、大麻に似た作用がある「合成カンナビノイド系」の760種類について、新たに規制の対象とすることを決めました。厚生労働省は、省令を改正し、早ければ来年2月中旬にも規制の対象とすることにしています。
現在、薬事法で規制されている薬物は90種類だけで、大幅な規制強化となります。
厚生労働省は、今後も包括指定の対象を増やしていくことにしています。
部会長で東京理科大学薬学部の望月正隆教授は、「いたちごっこという状況が続いてきたが、包括指定を行ったことで、流通が確認されていない薬物も未然に流通を防止する効果が期待できる」と話しています。
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