燃料・機器販売のエアウォーター道南支店(室蘭市港北町)は28日、自社が開発したLPガスを燃料に発電する移動電源車を、室蘭市舟見町のニチイケアセンター室蘭ふなみに出動させた。
同社は昨年の東日本大震災を機に、ガスを燃料に100キロワット級の発電能力を備えた電源装置を開発。27日に室蘭地方を襲った暴風雪により停電した同センターの要請を受けて、初出動した。
装置をトレーラーに積載した状態で同センターに到着。施設内の暖房や給湯、冷蔵庫用の電力を供給した。幸い、供給開始から間もなくして電力が復旧したが、再停電に備え、その後も施設で状況を見守った。
同支店の川上正徳・室蘭エネルギーグループリーダーは「災害初出動としては供給開始までスムーズにできた。今後は周辺自治体との災害支援協定も検討していきたい」と話していた。
(菅原啓)
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