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仏 日本・EUのEPA交渉に条件
11月29日 10時37分

日本とEU=ヨーロッパ連合の間で貿易やサービスの自由化を目指す、EPA=経済連携協定の交渉を始めるかどうかについて、フランスは、交渉開始を承認する条件として、日本からの自動車輸入が急増した場合は自由化を見直すという条項を設けることを挙げました。

EUは、29日(日本時間の29日午後)から加盟国の貿易相による会議を開き、日本との間で経済連携協定の締結に向けて交渉の開始を承認するかどうか協議します。
これについて、フランスのブリック貿易相は28日、地元の経済紙のインタビューに答え、交渉の開始を承認するには一定の条件が満たされる必要があるという考えを示しました。
具体的には、日本は公共事業や鉄道、それに農産物などの分野で安全性への懸念を理由に市場を守っていると主張したうえで、市場の開放を強く求めていく必要があるという考えを示しました。
さらに、去年、EUとの自由貿易協定が発効した韓国から自動車の輸入が増えたことを踏まえて、日本との間で同じような状況が生じた場合、自由化を見直す条項を設けることが交渉開始の条件だと強調しました。
ブリック貿易相は、EUがこれまで各国と行った自由貿易協定の交渉は拙速だったと批判しており、EUが29日の会議で日本との交渉開始を承認するかどうか、フランスの出方が1つの鍵を握るとみられています。

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