衆院選:民主、85ページの「想定問答集」配布
毎日新聞 2012年11月29日 東京朝刊
◇「嘘つき」→「率直なお詫び」/自民→「しがらみと既得権」/維新→「選挙目当ての野合」
民主党は衆院選での論戦に備えた「想定問答集」をまとめ、公認立候補予定者に配った。対立候補を攻撃する方法として「しがらみと既得権益にまみれた古い自民党、選挙目当ての野合集団である維新。いずれも改革は後退する」などと指南。「民主党は嘘(うそ)つき」と批判された場合の対応法も盛り込んでいる。
想定問答集は85ページで、政治一般▽マニフェスト総論▽政策一般−−の3部構成。09年の衆院選で民主党が掲げたマニフェストを「嘘つき」と批判された場合には「率直なお詫(わ)び」と、「実現したものは少なくない」と反論するよう指示。「自民党は政権公約を『できることしか書いていない』と豪語しているが、あいまいで公約の名に値しない」と、反撃法も記した。
自民党が訴える憲法改正については「集団的自衛権などの論点を巡り、いたずらに他党の政策と競い合うことはしない」との注釈をつけ、言動には慎重を期すよう求めている。【横田愛】