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日銀の総資産が過去最大 150兆円に11月29日 4時56分
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日銀は、デフレ脱却を目指して進めている金融緩和で国債の買い入れを拡大した結果、その総資産が、9月の中間期としては過去最大のおよそ150兆円に膨らんだことが分かりました。
日銀が発表した、ことし4月から9月までの中間期の決算によりますと、資産の総額は、前の年度の同じ時期に比べて8.9%増えて149兆9208億円と、中間期としては過去最大になりました。
これはデフレからの脱却を目指す金融緩和で、日銀が金融機関から国債を大量に買い入れているためで、保有する国債は21.9%増え、102兆円を超えました。
日銀の総資産はリーマンショック前の平成19年度中間期の111兆円と比べると35%増えています。
中央銀行の総資産は、積極的な金融緩和で膨らむ傾向にあり、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は日本円にして、およそ230兆円、ヨーロッパ中央銀行はおよそ320兆円となっています。
一方、日銀の最終的な損益は、円高で保有する外貨建ての資産が目減りしたことなどで損失が拡大した結果、2329億円の赤字となり、中間期としては最大の赤字になりました。
日銀が1年間を通して赤字になれば、国におさめる納付金が支払えないことになります。
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