2012年11月26日 第892回 月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力 その2

あの…そうねえ、フライパン
フライパン買った話、フライパン買った話なんだけどね。
あの…ガイアの目覚めを見てたんですよ。
僕は「ガイアの夜明け」?
「ガイアの夜明け」が大好きなんで、「ガイアの夜明け」を見てたんですね。

でいてまあ、あの…
江口洋介も悪くない」
って事に最近なり始めましたんで(笑)
で、「ガイアの夜明け」見てたら、日本のその不況、この不況下、

日本の町工場の人達はドンドン中国とかに仕事がいっちゃって、
食ってけないってみんな嘆いてるけど、中にそのオンリーワンの技術を持っている会社は、

それを新しい事業に使って、また飛躍を遂げていますみたいな。
俺がもうすげえ熱くなっちゃうね。
ニッポン、ニッポン、俺は日本人としてそういうおじさん達を応援してくぞ!
みたいな。
「下町の人間として、そういうその工場のおっさん達を応援してくぞ!」
みたいな熱い気持ちで見てましたら。

 

なんとか鋳造っていう、鋳物の会社。
金属を加工する会社が、その鋳物を薄くする技術がすごいの。
もうそこしか、もうそこしかないんだって。

でもうそれこそ昔ながらの職人がいっぱいいて、
「バカ野郎!そういう仕事なんて物は盗むものなんだよ、この野郎!
俺のケツポケのところのウォレットには、鎖がついてるけど盗もうと思えば盗めるんだからよぉ!盗めよ盗めよ訴えるけどな!」
っていうそういう感じのやつですよねえ。
そういう会社(笑)
そういうヤツ、何がしたいのか親方分かんないんです(笑)
「大体、親方は何を言ってるのか分かんねっす!」
「俺もだよぉ!」
なんて、ねえ(笑)
それが(笑)
そういうハートウォーミングな会話が語られる工場なんですけども(笑)

で、その会社がフライパンを作ってるつって。
そのフライパンが今までのフライパンと違って、徹底的に鋳物なんだけど、そのうっすいから。
薄いから熱伝導効率が超!いいんだって。

だからもうあの鋳物の技術で焼き土下座なんかさせられちゃったら(笑)
すぐにもう、すぐにもう鷲津さんもイヤになっちゃうぐらい(笑)
すぐイヤになっちゃうぐらいねえ(笑)
焼き土下座に至るまでにイヤになってはいるんだけど(笑)
「すいやせーん!」
なんつって、ねえ言って。
「すいやせん!もう焼き土下座だけは…!」

「…夢か」
「親方、変な夢見てましたねえ」
なんつって。
そういう感じのねえ、その…とこなんだって。

でそのすごい薄いから、フライパン作って。
で、細かいデータ忘れちゃったけど。
こう例えば天ぷら作ろうつう時に深いフライパンだったら、そこに油入れてさあ。
それで…その…油に、フライパンに火ぃ入れると、ガス台にかけると。
普通のフライパンだと例えば4分ぐらいで油がその適温に、

天ぷら揚げられるっていう、400度になる、4分ぐらいかかるんだけど。
1分何十秒ぐらいでもう、そのフライパン全体を暖めるっていうのに時間を使わないから、

熱量を使わないからできちゃうつって。
「それすごい」
つって。

もうすぐに揚げ物が出来る温度になったところに、弟子をぶっ込んだりしてるらしいんだけれども(笑)
ひどい会社ですねえ(笑)
でその…ひどくないんだけど、この会社は。

それがすごいんだって。
それが、その、職人のまたその料理をやる職人の間とかでも評判で、
「売り切れがすげえ出てますよ」
みたいになって。

「これは俺もう、そのフライパンを買って、買うことでこの会社に一つ協力しようじゃねえか」
つって。
でいて…ネットで探したら、直販ショップみたいなのがあるから。
そこの所でさあ「魔法のフライパン」って言うんだけど。
それをねえその…買ったの。
買ったらっていうか買おうとしたの。
したら納期っていう、「今、注文するといつになりますよ」っていう納期が、2013年の5月の終わりぐらいなのね。
6ヶ月待ちかな?
7ヶ月待ちかなんか。
売れ過ぎちゃって。

でしかも、そこでしか作れないから、技術が広げれないから。
で、普通、俺ほんとに今買えなきゃ嫌なわけ。
もうだってAmazonに注文して、明日届くつってもAmazonに電話して
「俺が行くよ、俺が行くから。じゃあ俺途中まで行くから、お前途中まで来いよ」
つって。
それで
「なんなの?お前Amazonって千葉ぐらいにどうせあるんだろうから、江戸川で会おうよ、江戸川で。

葛西橋の所で受け渡ししようぜ」
っていうぐらいのせっかちさだから。
もう無いのが嫌な人だから。
普通だと一週間って言われても、
「一週間か…ギリだなあ…」
つって。
二週間って、
「もうもう、無理」
っていうねえ感じになるのに。

なんか逆に「7ヶ月」って言われたら、むしろ俺のことだから忘れちゃうじゃん(笑)
次の「ガイアの夜明け」が、そのタイで頑張ってる日本向けの商品頑張ってるみたいな、
タイのお嬢ちゃん達が頑張ってるみたいな話になっちゃったら、もうタイをすごい応援。
もうタイ人としてもうすごい俺もうねえ。
コップンカップな感じになっちゃいますから。

それで…すぐ忘れちゃうから。
「いやもうこれ注文しよう」
つって。
7ヶ月後に来たときに、絶対忘れてるから(笑)
急に来るから(笑)
なんかさあ、ちょっと嬉しいんじゃねえか?と思って。
急にその、あの…忘れてた。
俺が誰かからか分からないプレゼントがくるようなもんだから、嬉しいんじゃねえかな?って。

7ヶ月のやつを買ってから、ちょっと俺の中でこの何ヶ月待ち商品ってのどういうのがあるの?みたいのが興味持ち始めて。
これネットで検索したら、

ヶ月待ち

みたいな。
で、

通信販売

みたいな。

ネット通販

みたいなキーワード。
でいて

荒縄 食い込んで汗ばんだ乳房 カズコは口では嫌だと言っていたが、下の口ではそうは言っていなかった ときに

なんつってこのリターン押して検索ゼロになるからまたやり直して(笑)
それで、もうねえ(笑)

あと原稿用紙150枚分ぐらいの官能小説をもっかい書き上げて、それでいて検索ってかけて、当然何も当たらなくて。
んでいて、まあしょうがないからショートショートにしようなと思って、

ちょっとレズビアン物の小説を書いて、リターン押したら、全く同じ文章が当たって、
「あっ、俺前にも書いてるんだ」
と思ってねえ(笑)

…まあ、このくだりは要らんなあ(笑)

でまあやったら、ソース。
ソースで3ヶ月待ちっていうソースがあったのね。
とんかつソース。
とんかつソースで3ヶ月待ちってのも相当なもんだなみたいな。
でいて文言書いてあったら、昭和10年ぐらいからコツコツコツコツそのソース作ってますよみたいな。
それで、なんかいろんな番組で取り上げられる度に注文は多くなっちゃっうんだけど、
そこに浮き足だって増産体制とってソースの味が変わっちゃうのが嫌だから、すいませんこのままなんですよ、
みたいな事で、その今頼んでも3ヶ月後にソース来るみたいのきて。

で、どうせ忘れちゃうからソースも注文して。
それで…3ヶ月待ちつって。
その後、「待てよ?」と思ったのが。
もう注文しちゃったんだけど。

この浮き沈みの激しい芸能界。
でしかもこの両方とも代引きなの。
この浮き沈みの激しい芸能界ですよ?
3ヶ月後に玄関に急に届けられてですよ、
「ソースの代金を払ってくれ」
って言われて、俺はもうその時に一切お金が無いかもしれない。
ソースは一本630円ですけど、もう俺が破産していたら、もうこの630円も払えないかもしれない。
ちょっとブルッときたんだけど。
まあねえ、まあなんとか。
630円だからなんとかなるかと思って(笑)

次探したら。
コロッケ、冷凍コロッケ何ヶ月待ちみたいの出てきて。
そこに行ったら冷凍コロッケ、6年待ちっていう(笑)
ほんとに(笑)
6年待ちだって(笑)
80ヶ月待ちっていう冷凍コロッケ出てきて。

すごくない?(笑)
もう、ちょっと面白くなってきて。
だってねえ、80ヶ月待ちですよ?
6年後ですよ?
2018年。
2018年ってもう、ブラジルのワールドカップも終わって、ロシアのワールドカップも終わった後なのよ(笑)
ロシアのワールドカップ終わって、それで…そのもう
「カズが代表になったねえ」
なんて話してると。

「カズが遂に代表になったね」
つって。
「もう白髪もすごいね」
なんつって。
「でも、カズも51にして代表か」
みたいなそういう時期ですよ、ねえ?。
そこに来るっていう。

最初思ったのは、この何ヶ月待ち商法ってあるなと思って。
要するにすぐに買えちゃうとありがたがらないから、何ヶ月待ちだとありがたがるんじゃねえか?っていうのは、
ちょっと俺の中には頭に浮かんだんだけどねえ。
でも6年はねえだろう?と思って。
6年は買うヤツよりも、諦めるヤツの人数が多すぎて意味がねえだろうっていう。

だって
「お母さん!僕コロッケだったら一生食べててもいいよ」
って言うクソバカなガキいるじゃんか(笑)
あのクソバカな小学校六年生のヤツが、もう18歳、大学行ったりとかしてる頃でしょう?
多少は毎日コロッケじゃなくなってるでしょう、こいつも。
それぐらいの時期でしょう?
「本気なんだな」
と思って。

そんで…ちょっと面白いなって、クイズになるなって思ったのは。
ここのサイトだけ、他の通販サイトにはない、なんていうの?
クリックボタンがあるの。
まあ普通通販サイトって【購入手続きに進む】みたいのあるだけじゃん。

で、それからあと【店主の顔をプリントアウトしてジグソーパズルを作る】の二つぐらいしかないじゃん、そんなの(笑)
もしくは【店主の元の愛人、店主を結局裏切って出て行った元の愛人に罵詈雑言を浴びせる】ぐらいしかないじゃん。
それは女将が作ったんだけどねえ(笑)
それは女将がインターネットのサイト屋に頼んで「作んなさい」つってね。
その女の所に朝な夕な罵詈雑言のメールが行くんだけど。

リンクが張ってあって。
その一個だけ、今は考える時間を与えるためにですよ?
珍奇な妄言を吐いてたんです。
女将のやつをねえ。

で、その…一個だけ他のサイトにはないボタンっていうのがあるの。
まあヒントなんだけど、ヒントとしては
6年もあるから、住所が変わったりとか名前が変わったりしたら、それを連絡するボタンなのね。
これが答えなの(笑)
クイズマニアがポカンとするのでお馴染みの、これが答えなんだけど(笑)

要は6年後にくるから、普通のさあ3ヶ月後ぐらいだったらまあ今の家にいるっていう予測もつくじゃん。
ましてやAmazonとかだったら、Amazonが来る前に引っ越す方が大変じゃん、来ちゃうから、あいつら(笑)
「やっべえ!Amazon来た!」
つって、ねえ(笑)
こう山の上の家から見たら
「あれ?Amazonのクルマじゃない?」
なんつって、早く逃げなきゃならない、逃げるの大変なぐらいだけど。

もうそこにはその、住所変更とかお名前変更みたいなあの要するに、

一旦頼んだんだけど変わったことがあったら連絡するボタンがあるから、
「本気だな」
と思って。
「楽しみにしておった父ですが…享年72歳」
みたいなそういうヤツとかもそこに送るボタンがあって。

で、後ねえ他には無いなと思ったのは、これ本気だなと思ったのは。
今日現在の届いてる配送状況みたいのを見るボタンがあって。
そこを見ると、俺が見たときでちょっとたぶん最近なんかで取り上げられて飛躍的に待ち時間増えたのかもしんないんだけど。
今日届けてるヤツは2009年の5月に注文したヤツが、今日辺り届いてます、みたいの書いてあるワケ。
2009年5月って調べてみたら、ちょうどこども店長のCMが始まった頃なのよ。
だからこども店長がCMのギャラでさあ、
「じゃあちょっと頼んじゃおうか」
なんつって代引きで頼んじゃってさあ、それで届いたときにはもう福くんには全部持ってかれてるから、今日(笑)
「はああ…」
なんつって(笑)
「福くん、これ食べてくんない?僕のコロッケなんで。代わりに金払ってくんねえかな?」
みたいな分かんない、全然もうその先分かんない。

それでたまたまその3つ買った後にすげえ思ったんだけど。
じゃあ、このコロッケって6年後にだよ?
6年後に冷凍でくるんだよ?
手作りコロッケ。
6年待ったやつを、いざ揚げる勇気ってある?
6年待ったコロッケを。

だってコロッケなんか、だって俺なんかあれだよ?
例えば構成の渡辺みたいに料理を全然やったこと無い人間ですら不安だろう?
コロッケなんかボンボン爆発すると思うだろう?
俺なんて、精肉店の総菜部の揚げ物担当だったのに、

その時ですらちゃんとコロッケが揚がる確率が7割やっと超えたぐらいだよ?(笑)
3割ぐらいボンボンい、ボンボンってたんだから、もう。
ボンボコボンボコいってたんだから。

だって変な話あのクリームコロッケなか特にボンボコいっちゃうから。
ボンボコいったら中身のヤツがカラッと揚がったやつをしょうがないからこうやって置いといて、油が汚れちゃうからさあ。
その中身のやつだけが変な形でカリッカリになったやつをさあ、

網みたいなヤツですくってさあ、横の所にこうやって置いといてさあ、
途中で食ったらさあ「旨い!」って事になって。
「これアジシオかけて食ったらすっごい旨くない?」
みたいな。
「新感覚じゃねえ?」
なんつって。

そしたらその店長が来てさあ、普通だったらボンボコやっちゃったら怒られるはずなのにさあ、
「これ旨い!」
って話になって、
「お前ちょっと、もう一個作ってみろ」
ったら二度と再現できないっていう(笑)
クリームコロッケを(笑)
クリームコロッケがちゃんと揚がっちゃってもう爆発しないみたいな(笑)
それぐらいコロッケなんか難しいんだから。

これ6年待ってさあ、コロッケきましたってさあ、これ揚げようつったって、揚げづらいじゃんか。
じゃあちょっと料理器具とかにしたって、ちゃんと揚げるのに適したやつって思ったら、あのフライパンあるじゃん。
で、最後食べるときも美味しく食べようと思ったらソースあんじゃん。
たださあこの3つが奇跡的に俺ん家に同時にあるって事?
それはどのタイミングでやっていいのか分かんないし。

コロッケがさあ、これも賭けなんだけどさあ。
「ああ、美味しいね!」さすがに6年待った甲斐のあるコロッケだねえ」
ってことになるじゃん。
それでいて
「あれ旨いねえ」
なんつって。
で、その子供はバカだから
「毎日このコロッケを、お母さん食べたい」
まあそんなヤツはアッパーカットで台所の床に寝かしちゃえばいいんですけど(笑)

まあそれでもさあ、一月か二月に一回食べたいねってことになるじゃんか。
そうすっと6年待ちってことは、俺、一昨日頼んだから、正月ぐらいにもっかい頼むんだろうねえ。
それをずーっとこうやって、1ヶ月ごととか2ヶ月ごとに頼んでいくと、いい頃合いにこうやってコロッケが来るようになるじゃん。
ただ問題は、6年後にまずかったときだよねえ(笑)
まずかったときに、その先6年間ずっと来るワケじゃん。
それでまたその季節に
「またくるんだよなあ…あのコロッケ」
ってことになるでしょう?
だけどあの6年待ちのコロッケを、俺みたいにイタズラ半分以外に買ってるやつって、どれぐらいいるんだろうねえ?


    (CM)

 

 

続き > 2012年11月26日 第892回 月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力 その3




 

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