農林水産省は28日、牛の飼料に使う中国産稲わらの輸入を26日付で一時停止したと発表した。遼寧省大連市で豚の口蹄疫が発生し、日本へのウイルス流入を防ぐため。
中国からは2011年度、国内で使う飼料用稲わらの約2割に当たる約23万トンの稲わらを輸入している。輸入停止が長期化すれば、国内農家に影響が出そうだ。
中国から稲わらを輸入するには、ウイルスを死滅させるため指定施設での加熱処理が必要。中国では頻繁に口蹄疫が発生しているが、大連市には指定施設が集中しているため、輸入停止を決めた。安全が確認されるまで輸入検疫証明書の発行をストップする。
農水省は都道府県を通じて、畜産農家らに衛生管理の徹底も呼び掛けている。