収入があるとついつい先延ばしになってしまいがちですが、不動産の貸し借りはきっちりと把握しておかなければならない事項です。
未整備のままだと今後引き継ぐ方が困惑されてしまいます。整備や管理が行き届いていないと次の代でトラブルとなるケースがよく見受けられます。
□未整備の借地契約
底地借地はよくも悪くも人間関係が影響を与える部分が少なくありません。その最たるものが書面に残さないことでしょう。
『この土地貸すよ』と言っておおらかな地主さんは契約書を作っていないこともあります。
人の記憶は時間とともに少しづつあやふやになって自分に都合が良い様に意味の取り違いをしてくるものです。
そんな事態を回避するためにも新しく契約書を作成するのがベターです。
□借地権者さんの把握
土地の貸し借りは友人、知人などの紹介で借りて始まっていることも多く、妥協的に土地の賃貸借が成立していることもあります。
詳細な取り決めをしていないがために、契約内容の認識に齟齬が生じていることがあります。
後々『話が違うじゃないか』と借地権者さんと問題になることが少なくありません。
また、元々地代を滞納している人がいた場合、そのままだと知る術がありません。
□不明確な借地面積
現在の測量技術は格段に進歩しています。昔は20坪と思って貸していたが、現在測量してみると23坪だったということもよくあります。
借地契約面積が大きくなればより多く地代をもらえることもありますので収益性の観点からも調査をしておくと役立つでしょう。