・10/16
 
 

突然、試してみたいことを思いついた。
こうしてはいられないと、僕は狩りを中断し、
街に戻り、アルベルタに停泊している船を利用した。
コモドファロス灯台に向かったのである。
 
 
 

船が到着すると、僕は足早に辺りを模索した。
ローグギルド本部を探す為である。
転職以来、本部には足を運んでいなかったので、
正確な場所は覚えていなかったのであるが、
比較的容易に探し出すことが出来た。
 
 
 
 

地下の本部に進入した。
僕がここで何をするのかについて説明する前に
まずは、僕の推論を聞いて頂きたい。
その推論とは、
「本部の位置とローグ転職試験時に課される地下通路の位置関係について」だ。
地下通路といえば、シーフがローグになるために
通らなければならない試練の一つであるが、
僕はこの通路を通り抜けた時、ふと思った。
本部と地下通路は同マップ上にあり、繋がっているのではないかと。
このことから、ローグになった後でも
地下通路に行くことは可能であるはずだと前々から思っていた。
だが、行く方法が思いつかなかった。
本部から地下通路へ続く道は閉鎖されているし、
当然ハエの羽やテレポートも使えない。
だが、インティミデイトを使えばどうだろう。
このスキルを使えば可能かもしれない。
それを試したくて、僕はここに来たのである。
 
 
 

あらかじめ枝を10本程度用意し、本部で枝を使い、
出てきたモンスターにインティミを使うことによって、
ランダムワープをしようと目論んだ。
だが、室内では枝を使えなかったので手段1は失敗。
 
 
 

手段はまだまだ用意している。
僕は街に戻り、手段2を実行する為、
 
 
 
 
街で暇を潰していそうなWiz君に声をかけた。
 
 
 

手段2とは、Wiz君に本部でアイスウォールを出してもらい、
アイスウォールに向けて僕がインティミデイトをかけるというものである。
 
 
 
 
 
幸いにも、このWiz君はアイスウォールを使えるそうだ。
 
 
 

Wiz君を誘導させ、
 
 
 

船に乗せた。
 
 
 

ファロスに到着。
 
 
 

僕の後についてくるよう指示し、
 
 
 

ローグギルド手前まで到着させると、入るように促す。
 
 
 
 

着いた。
 
 
 
 

早速やってもらうことにした。
 
 
 

どうやら室内でアイスウォールを出すことは可能らしい。
問題はこの氷にインティデイトをかけられるかどうかなのだが…
 
 
 
 

インティミデイトをかけると、効果音がし、画面が切り替わった。
あたりを見回すと、どうもここはローグギルド内でないらしい。
 
 
 

へへ、やはりここは地下通路だ。
うまく地下通路へ侵入することに成功したようだ。
 
 
 
 

あるポイントを往復するだけでゾンビが無尽蔵に増えていく。
100匹以上召喚させるなどして、僕は一人で楽しんでいた。
 
 
 

Wiz君のことを忘れていた。
どうもありがとう。
 
 
 

マミーも100匹以上増やして遊んでいたら転職途中のシーフ君が通りかかった。
あれだけのマミーを相手にここを突破するとはなかなか見込みのあるシーフである。
 
 
 

後ろからストーキングをしながら、
心中で頑張れよと励ます。
焦っているのか、気味が悪いのか
彼は立ち止まろうとしなかった。
 
 
 

と、その時。
不意に現れた大量の深淵の騎士にシーフ君は飲み込まれ
呆気なく絶命。
 
 
 

どうも僕が傍にいたこともあり、普段の2倍深淵の騎士が出たらしい。
僕は寸前のところでハイドをし、生き長らえた。
 
 
 

召喚されたモンスターは
一定時間を過ぎると消滅することもわかった。
 
 
 

自分一人で、何匹までマミーを出せるかという一人大会に
身を投じている最中、ふと気づいた。
 
 
 
 
 
これだけのマミー、
一気に倒せたら経験値やカードが旨いだろうな、と。
試しに一匹倒してみると、経験値も入ったし、アイテムもドロップした。
実際問題、一人のローグがこれだけのマミーを相手にできるはずがなく、
一見、机上の空論にみえる。
 
 
 

だが、クローンスキルが修正された現在、
ストームガストを覚えたクローンスキル持ちのローグが数人ここにきたら、
果たして、机上の空論であると言えるだろうか。
 
 
 

色々な謎が解明でき、僕はスッキリとした心持ちになったので本部を後にした。
ご利用は計画的に。