・11/13 (後編)
次に僕らが向かった舞台は、第一の舞台であった時計塔だ。
ただ、今回は3Fではなく、2Fだ。
2Fは3Fとは違って、完璧な安全地帯と言える場所はないものの、
Mobが滅多に入ってこないような細い通路がいくつかあり、
途中から駆けつけた仲間のWizardの支援もあり、2Fでの
儀式を可能にした。
だが、言わずもがな、目立つ。
隠れながら儀式を行うような場所はここにはない。
周りの目など一切気にせず、作業を続けること数十分。
タートルジェネラルの召喚に成功。
この亀もべらぼうに強い。倒すことは困難を極めるだろう。
タートルジェネラルをワープさせ、作業再開。
惨劇の始まりだ。
続いて召喚に成功した悪魔がこの黄金蟲。
犠牲が出たものの、黄金蟲もワープさせることに成功。
結局この時点で、タートルジェネラル、オシリス、黄金蟲が
2Fを闊歩している状態に。
被害が顕在化してきたのだろうか。
僕らの前で座り込む者、野次をとばす者、仲間を呼ぶ者が増え始めた。
Silverageは晒すことで、僕らの行動を抑止させようという
腹なのだろうが、それは全くの無意味だ。
それは良い考えだ、と
Silverageの案に賛成する周辺。
だが、この案に一石を投じる者が。
異を唱えるクロノに周辺から怪訝な眼差しが向けられる。
「なにを言っているんだアンタは」と塵來がクロノに向けて
このアブラセージ達がいかにろくでなしか、クソ野郎か、
ということを説き、晒すことの正当性を強調した。
悪魔を召喚しておきながら、それを放置するとは言語道断。
迷惑きわまりなく、
自分達の狩りの邪魔になることをする奴は
人間のクズである、クズは駆逐されるべきであると
塵來は断固姿勢を崩さなかった。
僕らが、座り込みをしている人間共に反応を全く見せないでいると、
実はこのセージ達はBOTなのではないかという説を唱えはじめたmaliena。
ヒートアップする座り込み人間達を宥めようと、
クロノが「まぁまぁ君達の言うことはわかるよ」と、
彼らの言い分を認めつつ、過激な発言を抑えようとしていたが、
尚も、塵來側は折れない。
妙な三角関係が出来つつあった。
そうこうしているうちに座り込みデモ隊は増加の一途を辿っていた。
その人数はあまりにも多く、妨害されるのも時間の問題になってきた。
荒れ出すデモ隊。
僕たちは一斉ログアウトすることによって、
デモ隊の解散を試みた。
10分後、7人の仲間が一斉にログイン。
予想通り、デモ隊は解散しており、儀式を再開した。
所詮は烏合の衆だ。
オークロードの召喚に成功。
オークダンジョンから時計塔の平和を守る為、
急遽、出張したオークロードに感謝敬礼。
とうとう堪忍袋の緒が切れたデモ隊。
Flanker Soroとは違い、あくまで低姿勢なクロノ。
誠意をもって接すれば、
きっとわかってくれるはずと思っているのであろうが、
今回は相手が悪かった。
デモ隊メンバー 高町 恭也が激昂。
無視されていることに怒り心頭している様子だ。
通報+1
いきりたつ高町 恭也にクロノが宥めようとするが…
最早、クロノの言うことなどどこ吹く風で、
BOT説を持ち出すことで、クロノの助言を無視。
直後、クロノからカードを返したいとのWisがあった。
メンバーが好感を持ち、僕らは彼にホルンカードを進呈した。
高町の感情の高まりは誰にも抑えられない。
デモ隊メンバー、ヨシュア=ブライトも攻撃に出た。
彼もまた、BOT説の支持者だ。
伝家の宝刀リアルで殺す
本当に殺したい程憎んでいるようで、
リアルで殺し合いがしたいらしい。
どんなに批判されようが僕らは決して儀式を止めなかった。
「お前達、暴言もいい加減にしろ」と、
デモ隊に怒りを表すクロノ。
討伐隊のリーダーはデスペナ40%だ!
暴言は当然だと反論するデモ側。
泥沼化した。
いつのまにか仲間がエドガの召喚に成功。
だが、ワープさせることに失敗し、僕ら側は壊滅してしまった。
ボス狩り部隊による猛攻でエドガは倒され、
キリがいいということで、
本日はこれで終了。