2012-11-26
『アメトーーク』は狭いコミュニティなのか
過日の『アメトーーク』でかまいたち山内が鋭い切り込みを見せた。
詳しくはK助さんが以下にまとめられている。
ヨイ★ナガメ:雑感【アメトーーク(かまいたち山内の小論文の書き方講座)】 - livedoor Blog(ブログ)
端的に言えば、いつも同じ芸人しか出ていない。
山内の言葉を借りるなら「アメトーークが狭い狭いコミュニティん中で」回っていると。
言われてみれば確かにそうかもしれない。
しかし印象だけで断言してしまうのもいかがなものか。
ということで実際に出演回数を集計し、山内の推論が正しいか検証してみる。
集計のルールは次のとおり。
- 集計期間:2005年8月8日「メガネ芸人」〜2012年9月28日「勉強と部活と女の子で秋の陣…そこは逆SP」*1
- 出演者は公式ホームページを参照。サプライズゲストなど明記されていないものは含まない。
- 1企画につき1回の出演とする。
- 2週にわたる企画でも1回の出演と見なす。
- 総集編などは含まない。
さてさて、骨の折れる作業だった。
上記の集計期間で累計340企画。出演者数延べ2,817人。
出演者不明で割愛したものもあるが誤差の範囲内ということでご勘弁を。
まずは出演回数のTOP10を見てみよう。
順位 | 出演者 | 出演回数 | 出演率 |
---|---|---|---|
1 | ケンドーコバヤシ | 82 | 24.1% |
2 | 土田晃之 | 57 | 16.8% |
3 | 有吉弘行 | 54 | 15.9% |
3 | ペナルティ・ヒデ | 54 | 15.9% |
5 | 出川哲朗 | 47 | 13.8% |
6 | おぎやはぎ・小木 | 41 | 12.1% |
7 | サバンナ・高橋 | 39 | 11.5% |
8 | 品川庄司・品川 | 37 | 10.9% |
9 | カンニング竹山 | 35 | 10.3% |
9 | 博多華丸大吉・大吉 | 35 | 10.3% |
ケンドーコバヤシへの信頼感が半端ではない。
2位の土田に大きく差をつけており、約4回に1回は『アメトーーク』に出ている。
集計しながら思ったが、2週連続で出ていることなどざらだ。
10位以内の芸人たちも10%以上の出演率で、なかなかの寡占状態と言えそう。
やはり『アメトーーク』お馴染みのメンツといった感じだ。
しかし、こうやって見ると5位の出川が特異な輝きを放っているなw
更に20位まで見てみよう。
順位 | 出演者 | 出演回数 | 出演率 |
---|---|---|---|
11 | おぎやはぎ・矢作 | 33 | 9.7% |
12 | チュートリアル・徳井 | 32 | 9.4% |
12 | 麒麟・川島 | 32 | 9.4% |
14 | 関根勤 | 31 | 9.1% |
15 | バナナマン・日村 | 28 | 8.2% |
15 | ペナルティ・ワッキー | 28 | 8.2% |
15 | 博多華丸大吉・華丸 | 28 | 8.2% |
18 | FUJIWARA・藤本 | 27 | 7.9% |
19 | アンタッチャブル・山崎 | 26 | 7.6% |
19 | バッファロー吾郎・木村 | 26 | 7.6% |
ここも実力派の中堅芸人で固められている。
ただ集計期間が7年もある。その間ずっとこの芸人たちが出続けているのだろうか。
お馴染みのメンツにも入れ替わりがあるのではないだろうか。
という訳で、次は年度毎で出演回数のTOP5を見ていこう。(カッコ内は出演回数)
順位 | 2005年度下期 | 2006年度 | 2007年度 | 2008年度 |
---|---|---|---|---|
1 | カンニング竹山(5) | 土田晃之(9) | ケンドーコバヤシ(16) | ケンドーコバヤシ(14) |
2 | 松村邦洋(5) | 品川庄司・品川(6) | カンニング竹山(10) | 品川庄司・品川(12) |
3 | 3回出演9名*2 | ペナルティ・ワッキー(6) | バナナマン・日村(10) | ペナルティ・ヒデ(11) |
4 | アンジャッシュ・児嶋(5) | ペナルティ・ヒデ(10) | 土田晃之(10) | |
5 | おぎやはぎ・小木(5) | 土田晃之(9) | おぎやはぎ・小木(9) | |
6 | ペナルティ・ヒデ(5) | 品川庄司・品川(9) | TKO・木本(9) |
順位 | 2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度上期 |
---|---|---|---|---|
1 | ケンドーコバヤシ(14) | ペナルティ・ヒデ(12) | ケンドーコバヤシ(15) | ケンドーコバヤシ(7) |
2 | サバンナ・高橋(11) | ケンドーコバヤシ(11) | 麒麟・川島(15) | 有吉弘行(6) |
3 | 有吉弘行(10) | サバンナ・高橋(9) | 有吉弘行(12) | アンガールズ・田中(6) |
4 | おぎやはぎ・小木(9) | 有吉弘行(8) | 博多華丸大吉・大吉(10) | オードリー・若林(6) |
5 | オードリー・春日(9) | 土田晃之(8) | 土田晃之(9) | 博多華丸大吉・華丸(5) |
6 | 出川哲朗(9) |
驚いたことに2007年度からほぼ毎年ケンドーコバヤシが1位である。
2位以下の順位は緩やかであるもののそれなりの入れ替わりを見せている。
有吉弘行などは徐々に地盤を固めていった印象だ。その一方で品川が姿を消していたりする。
とはいえ実力のある中堅芸人が上位を固めており、山内の推論のとおり印象としては「狭いコミュニティ」となってしまうのも仕方ない。
では、最後にこちらを見ていただこう。
出演回数 | 人数 |
---|---|
1回 | 199人 |
2〜5回 | 149人 |
6〜10回 | 79人 |
実は、上記のように数回の出演で終わっている芸人が大勢いるのだ。
1回の放送で10人近くの芸人が出演しており、そのすべてが出演常連の中堅芸人ばかりではない。
大勢の芸人にチャンスが与えられており、淘汰された結果生き残った芸人が出演を重ねているのだ。
今も毎回新たな芸人が出演している。我々の印象に残らなければそれで終わる。
そして山内の推論に辿りついてしまうのではないだろうか。
…と、それらしい結論を出したところで締めます。
データが膨大すぎてここらへんで力尽きたのです。おやすみなさい。
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