Living In Peaceの慎さんがRTしていた児童養護施設の方のツイートが興味深かったのでご紹介。
現物よりも現金を
こちらは「ムスカ」がランドセルを送ったというニュースについての一連の反応と思われます。
心から、児童養護施設にランドセルを送るのはやめてほしい。動機が善意であっても、その背景にある無知と偏見に傷つく子どもはいっぱいいる。
— 慎 泰俊 / Taejun Shinさん (@81TJ) 11月 26, 2012
@81tj おはようございます。こちらこそ、言いたかったことをきちんと言ってくださり有難うございます。職員の立場だとなかなか言いづらくて。施設に寄付いただくのは大変有難いのですが、ランドセルは正直困ります。親御さんや親族から買ってもらった方が子どもも嬉しいですから。
— 指パッチンさん (@osawa1979) 11月 26, 2012
@81tj それに、匿名で物を送りつけられると、子どもに「僕らは見知らぬ人から物を恵んでもらう立場なんだ」という誤ったメッセージを伝えてしまう危険もあります。せっかくご寄付いただくなら、一方的でなく、顔と名前を出して、こちらからのお礼もきちんと受け取っていただきたいと思います。
— 指パッチンさん (@osawa1979) 11月 26, 2012
@81tj 大変生々しくて恐縮ですが、現場では物での寄付よりも現金でいただく方が有難いというのが本音でもあります。現金なら日常生活で必要な物を購入するだけではなく、高校生が免許を取得したり自立に向けて必要な資金にしたりと、子どものニーズに合わせて使途が決められますので。
— 指パッチンさん (@osawa1979) 11月 26, 2012
タイガーマスク運動のときにも同じことが言われていましたが、「現場では現金で頂く方がありがたい」というのが本音とのことです。知人の児童養護施設に勤める方も同様のことを仰っておりました。いわく、サイズ違いの古着を送られて、結局処分代が掛かってしまった、なんてこともあったとか。
とはいえ、モノを寄付するのと、お金を寄付するのは行為は、負担・意味がけっこう変わってくるのも事実です。送る側のマインドとしては、単にお金を上げるのも何だか即物的で淋しい感じがするのかもしれません(エゴといえばエゴですが…)。
そんなとき使えるのが「お願いタイガー!」というサイトです。こちらは社会福祉施設が欲しいものを登録しているサイトです。例えばこちらは札幌の障害者施設の投稿。欲しいものを現場の方々がリストアップしてくださっているわけです。これなら無駄になることもありません。掲載数がそれほど多くないのが残念なのですが…。
また、逆に提供できるものを掲載することもできます。学習机をあげます、なんて投稿がありますね。
被災地支援においては、Amazonのほしいものリストを使った物品寄付が便利です。こちらもお願いタイガー同様、当事者の方々がほしいものをリストアップしてくれている形を取っています。
というわけで、せっかくの善意なので、うまくマッチングした上で実行しましょう。ありがた迷惑になってしまっては、もったいないですからね。
クリスマスシーズンも近いですし、皆さんもぜひ共感する活動があれば寄付をしてみてください。僕はクラウドファンディングなども含めると、なんだかんだで年間7〜8万円くらい寄付している感じですが、なかなか気持ちの良い体験ですよ。