東野圭吾さんら7人、本の「自炊」業者を提訴
朝日新聞デジタル 11月27日(火)20時29分配信
【上原佳久】本を裁断・スキャンして電子書籍をつくる「自炊」を代行するのは違法だとして、作家・漫画家ら7人が27日、業者7社とその代表者を相手に自炊代行の差し止めと計147万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴えたのは浅田次郎、大沢在昌、永井豪、林真理子、東野圭吾、弘兼憲史、武論尊の各氏。7人は昨年末、別の業者2社を相手に代行差し止めを求め提訴したが、損害賠償を求めるのは初めて。自炊代行は今年約20社が始めるなど新規参入がやまないため、原告側は「無断スキャンが著作権侵害にあたるという確たる判決を得たい」という。
著作権法では、著作物を複製する権利は著作者だけが持ち、私的使用のための複製の場合は例外的に認められる。自炊代行は「私的複製」にはあたらず作者の複製権を侵害しているというのが原告側の主張だ。
原告らは昨年9月、業者約100社に「無断スキャンは認められない」と通知し、質問書を送付。今回被告となった業者7社は「原告らの作品はスキャンしない」などと回答したが、その後も受注し続けているため、提訴したという。
朝日新聞社
最終更新:11月28日(水)1時3分
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