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【プロ野球】

ノムさんがヤクルトナインに講演 畠山よ、ヒゲをそれ

2012年11月28日 紙面から

ヤクルトの納会前に講演する元監督の野村克也氏(右)=東京都港区の明治記念館で

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 ヤクルト黄金期を築いた野村克也元監督(77)が27日、東京都内であった球団納会の前に講演。4番・畠山和洋内野手(30)をやり玉に挙げ、「ひげをそれ」と厳命した。

 来季に12年ぶりの優勝を目指すヤクルトは、1990年代に3度の日本一に導いた名将の頭脳と経験を注入しようと、退団後初めてとなる講演会を敢行。野村氏は監督経験をまとめた手製の「野村ノート」をめくりながら、選手、首脳陣、フロントほぼ全員の約100人に、「プロ野球選手の心構え」のテーマで2時間熱弁をふるった。

 最も力説したのは「中心なき組織は機能しない」ということ。「エース、4番という中心選手は、巨人V9時代の王、長嶋のように、実力もさることながら人間的にも模範にならなければチームは強くならない。小川監督に『畠山を見習え』と言われるような存在にならなきゃダメ」。監督時代はひげ、茶髪を厳禁としていた野村氏。畠山を名指しして、私生活や身だしなみから正すよう指導した。

 あごひげと口ひげは、畠山のトレードマーク。若手のころから、コーチ陣にそれと言われても生やし続けてきた。だが、さすがに今回は反発できなかった。「嫌ですとは言えなかった。ここ6、7年、つるつるにしたことはないけど、2月のキャンプまでにそっていく」と白旗を揚げた。

 今季は8月末に右脇腹肉離れで離脱。13本塁打、55打点と昨年を大きく下回り、最後は4番をバレンティンに奪われた。それでも、名将から4番と名指しされたことは強く心に響いた。「キャンプでもう一度自分の打撃を見直し、まず成績で引っ張っていけるようにしたい」と誓った。 (竹村和佳子)

 

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