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セシウム検出6.8% 南相馬市民内部被ばく検査

 東京電力福島第一原発事故を受け、内部被ばくについて調べるホールボディーカウンターの検査で、福島県南相馬市は27日、市民8656人分の結果を発表した。検査は市立総合病院で4月1日から9月30日まで実施し、セシウム137の検出率は6.8%(561人)だった。
 金沢幸夫院長と検査を担当している坪倉正治医師が検査結果を説明し、「全体的に検出率は下がっているが、今後も継続的な検査が必要。食品検査態勢を強化するとともに、来年度から市内小、中学校の健康診断でホールボディーカウンターの検査を導入することを検討している」とした。
 高校生以上の大人は6977人が検査を受け、検出限界値(一人当たり250ベクレル)未満は6420人で92%に上った。前回(昨年9月26日~今年3月31日)の66.9%から増えた。中学生以下の子どもは1679人が受診し、検出限界値未満だったのは1675人と99.8%に達し、前回の85.2%から増加した。
 中学生以下の子どものうち、体重1キロ当たり10ベクレル以上のセシウム137が検出されたのは3人。いずれも出荷制限となっていたキノコを検査せず、継続して食べていた。再検査で3人はいずれも検出限界値を下回った。

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