これは本紙が今年7月、韓国職業能力開発研究院に依頼して行った調査の結果ともほぼ一致している。この調査では「上位10大学を除く大学の卒業者は、特性化高校の卒業者に比べ経済的に逆に苦しい立場に置かれている」とする結果が導き出された。詳しく見ると、2004年の時点で全国に2000人いた特性化高校3年生のうち、卒業後に就職を選択した場合の平均給与は205万ウォン(約15万5000円)で、特性化高校卒業後に大学へ進学し、その後就職した人の給与183万ウォン(約13万8000円)を22万ウォン(約1万7000円)も上回っていた。
■大学教育への投資収益率は昨年に比べ低下
その一方で大卒者と高卒者全体の平均では、大卒者の方が所得が多いことも分かった。大学進学を選択した高校生と、就職した高校生の60歳までの年平均投資収益率は、大学進学者の方が14.6%高かった。つまり全体的に見ると、大学に進学すれば高卒者に比べ1年に14%以上高い所得を手にすることができるということだ。
ちなみに2010年に行われた同じような調査では、この数値が15.2%だったため、今回はやや低下したことになるが、それでもかなり高い水準といえるだろう。しかも、大学進学によって得られる達成感や社会的地位、結婚の条件など、数値化しにくい点まで考慮すると、韓国社会での大学進学はやはり魅力的な投資になる、とLG経済研究院は結論づけている。ただし、投資による収益率の差は1995年に10.6%を記録して以降、2010年の15.2%までは上昇を続けたが、11年になって14.6%に低下した。これには何らかの原因がある、と研究院はみている。また塾や家庭教師など、大学進学前に必要な費用まで考慮すると、大学進学による投資収益率は12.5%まで低下する。
報告書を作成したLG経済研究院のイ・ジソン研究員は「アジア通貨危機以降、大卒者と高卒者の所得の二極化が深刻な状況となり、大学進学の価値は上昇したが、授業料など費用が高騰している上、学歴よりも能力によって賃金が決まる雰囲気が社会に広まっているため、今後は状況が変わるかもしれない」と語った。