ここから本文エリア 目も回る〜〜回転寿司そこかしこ2012年11月25日 ◆山口中心部 半径500メートルに4店 山口市の中心部で回転寿司バトルが繰り広げられている。4月に「はま寿司」、10月に「無添くら寿司」が相次いでオープンし、湯田温泉街に近い半径約500メートルに大手チェーンの4店がひしめく状態になっている。 ◆「勝機は十分」「多すぎる」 10月下旬、「無添くら寿司山口店」(吉敷下東4丁目)のグランドオープンの日。「こうやってキャップを上げて、中のお皿だけを取って下さい」。女性店員が席に向かう客に、レーンを流れる皿を透明のプラスチックのふたで覆う「鮮度くん」の使い方を説明していた。 くらコーポレーション(大阪府堺市)広報宣伝部の中野浩マネジャー(44)は「『鮮度くん』はうちだけのシステム。激戦区とはいえ、無添加と安全安心の取り組みで勝機は十分だと考え、打って出た」。これが県内初出店で、さらに店を増やすか検討中だ。 「はま寿司山口湯田店」(葵1丁目)。全皿105円均一で、平日は時間帯にかかわらず94円にしている。車を降りずに手軽に寿司が買えるドライブスルーも特徴だ。親会社のゼンショーHD(東京都港区)広報室の大谷真実さん(35)は「専門の調査チームが様々なデータから出店を判断した。ネタにも値段にも負けない自信がある」と言う。 2011年6月オープンの「かっぱ寿司山口店」(維新公園3丁目)は、ファミリー向けのサービスを重視。肉類のネタやデザートが豊富で離乳食も105円で用意。出頭(しゅっとう)浩店長(42)は「後発の2店ができて売り上げに影響は出たが、そもそもこの地域の需要を開拓したのはウチ。負けてはいられない」と力を込める。 総務省の家計調査では、2009〜11年平均の山口市のすし(外食)の1世帯あたりの年間支出額は、51の都道府県庁所在市・政令指定都市で下から4番目。全国平均の1万3477円に遠く及ばぬ8926円。その分、伸びしろが残っているとも考えられる。 最古参で2006年オープンの「しーじゃっく湯田店」(湯田温泉6丁目)は他店より小ぶりの80席。小さい分、店員さんと気軽に話せる雰囲気が特徴。皿の下に敷かれた円盤のくじ「すしロトリー」は子どもたちに人気だ。 竹内淳店長(34)は「山口市の人口から考えたら4軒は多すぎ、正直言って痛い。さらにスシローさんが来たら大変だ」。業界では「未開の地」に最初にかっぱ寿司が出店し、次々と他が出店し、最後に大阪発祥の全国チェーン・スシローができるのがパターンと言われているという。
マイタウン山口
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